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メルセデスのダブルピットストップは、確実に1-2フィニッシュする唯一の策だった? ボッタス「リスクを冒してみたかったけど……」

4/16(火) 12:35配信

motorsport.com 日本版

 先日行われたF1中国GP決勝。メルセデスのバルテリ・ボッタスは、チームメイトのルイス・ハミルトンに敗れ、2位に終わった。

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 ボッタスはレッドブルのマックス・フェルスタッペンとフェラーリのセバスチャン・ベッテルが2度目のピットストップを行なった翌周、ピットに呼び戻された。しかし同じ周にはハミルトンもピットイン。チームはダブルピットストップを選択したのだ。

 当時のボッタスは、すぐにピットインしなければ、ベッテルらにアンダーカットされ先行されてしまう可能性があった。しかしボッタスを先にピットインさせれば、今度はハミルトンを”アンダーカットしてしまう”可能性もある。チームはその状況に対処する必要があった。

 その結果、ダブルピットストップが選択されたのだ。

 ボッタスはその指示を聞いた際、同じ周にピットストップを行えば、このレースを勝てないことは確実だと悟ったという。そしてまた、チームメイトの後ろで待たされ、タイムを失うかもしれないと心配していた。

 ふたりの間隔は約5秒。しかしチームは完璧な作業をこなし、ボッタスもほとんど
タイムを失うことなくコース復帰を果たした。

「僕はとても心配していたんだ」

 そうボッタスはレース後に語った。

「彼のマシンの後ろで、タイムを失うことになるだろうと思っていた。そのポジションにいたのは、スタートがうまくいかなかったからだ。僕はチームに尋ねた。ピットストップを遅らせることは出来ないのか? もしくはストップせずに走り続けることは出来ないのか? とね。でも、タイヤのライフに関しては、リスクが大きすぎた」

「ルイスの後ろで止まる以外に、何か違うことができるのであれば、それがレースに勝つための唯一のチャンスになるだろうと思っていた。一緒にピットストップすれば、どうなるかは分かっていた。何か特別なことが起きない限り、順位はそのままだろうとね」

「ピットストップがうまく行ったことは良かった。少しタイムを失ったが、それは最小限だった。チームはとてもうまくやったよ。今、チームの視点から、データを少しだけ見ている。確実に1-2フィニッシュを達成するためには、間違いなく正しい戦略だった」

「僕としてはリスクを冒してみたかった。でも今は、タイヤの消耗状態は十分ではなかったと思う」

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、チームがハミルトンのリードを守ることを目指していたと認める。

「興味深い状況だった。なぜならバルテリは、セバスチャンからプレッシャーを受けているのは明らかだったのだ」

 そうウルフ代表は語った。

「だからもしセバスチャンがピットストップしたならば、バルテリをアンダーカットしただろう。だから理論的な選択は、まずバルテリをピットに呼び戻すことだった。しかしバルテリを先にピットストップさせれば、ルイスをアンダーカットすることになったはずだ」

「我々は隊列を邪魔したくなかった。それがダブルピットストップを決めた理由だ。それをするだけの差があることは分かっていた。そして、タイムを失うことはないということを、バルテリに約束しなければいけなかった。それを成し遂げるためのチーム全員の働きは、本当に印象的だった」

Adam Cooper

最終更新:4/16(火) 12:35
motorsport.com 日本版

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