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通勤電車に門番は不要 鉄道各社の悩み、東西共通

4/16(火) 18:52配信

神戸新聞NEXT

 込み合う通勤時間帯の電車内、乗降客をものともせず、頑として扉付近から動かない人たちに、ちょっと困ったことはありませんか? ネットで検索すると、かの人たちは「門番」「狛犬」「金剛力士像」と呼ばれ、<4月に入って門番増えた><いったんホームに降りて><何を守ってるの?>と非難の声が続々。SNSだけでなく、ついにはJRの駅ポスターにも「門番」が“採用”されるなど、問題は深刻化しているよう。ついついドア付近に留まりがちな方、混雑する車内では周囲を見渡してくださいね。(ネクスト編集部 金井かおる)

【写真】手すりつカメレオン、寝たふリスって?

■電車遅れ招く

 JR東日本(東京都渋谷区)は2018年12月3~14日の12日間、秋葉原駅で実験的に「広々乗り降りHAPPYキャンペーン」を実施しました。そこで採用されたのが、<通勤電車に門番は不要。>のポスター。発案とデザイン、キャッチコピーを手がけたのは秋葉原駅の駅社員です。

 秋葉原駅は1日の乗降客数が25万251人で、JR東管内の乗降客数では9位(2017年度)。このため、乗り降りに伴う電車遅れが絶えず、社内で「慢性遅延解消プロジェクトチーム」が発足するほど。千葉から三鷹間の各駅停車39駅に同ポスターを掲示し、秋葉原駅構内では啓発用にティッシュを配布しました。

 「特に降車の促進部分にクローズアップしました」と話す担当者に聞きました。

 ー門番問題は深刻ですか。

 「他会社や他線区と比較を行っておりませんが、ドア付近に留まるお客さまはいらっしゃいます」

 ープロジェクトの効果は。

 「検証中ですが、ツイッターなどのSNSにて『ポスターを車内にたくさん貼りたい』『確かにここを絶対死守している人多いね』『普通にいいキャッチコピー』等の投稿をいただいています。一定の反響はあったと考えております」

 ーポスターが見たい人は?

 「申し訳ありません。過去のポスターが復活したという前例はなく…。でも、『もう一度』という声が多ければ…」

 ー気になる乗車マナーはありますか。

 「最近多く見かけるのが、スマートフォンの操作をしながら乗降されるお客さまです。多くのお客さまが行き交うホームでは、乗降時間が長くなるだけでなく、ホームへ転落する危険もあります」

■門番問題、関西でも

 扉付近に留まる乗客については、関西の鉄道各社も同様の悩みがあるようです。

 JR西日本(大阪市)は、マナーキャンペーン「ちょっとちょっと!なマナーいきものペディア」を2018年4月からスタート。第1弾として、乗ってすぐ通せんぼする生き物「手すりつカメレオン」が登場し、やんわりと指摘しました。

 阪神電気鉄道(大阪市)は2018年、地元の武庫川女子大中・高とコラボし「はんしん×ムコジョ乗車マナー向上委員会からのありがとう」キャンペーンを実施。「スムーズな乗車にありがとう」として、入口に立ち止まらず、道を譲るため通路奥に進む女子生徒のイラストを公開しました。

 「Goodマナー×Goodライフ」キャンペーンを実施中の阪急電鉄(大阪市)は、アニメ動画とポスターでマナーを啓発。「チームワークは固めてもドア付近では固まらない」と親子連れにさっと道を開ける、心優しきラガーマンがマナーを呼びかけます。

■乗降時マナー、ワーストは

 私鉄73社が加盟する日本民営鉄道協会が2018年に行った「駅と電車内のマナーに関するアンケート」によると、乗降時のマナーは迷惑行為の4位にランクイン。さらに細かい内訳を見ると、「乗車時のマナー」のうち最も迷惑に感じる行為はという問いにワーストワンが「扉付近から動かない(乗降を妨げる、奥に詰めない等)」でした。

【2018年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング】

1位 荷物の持ち方・置き方37.3%

2位 騒々しい会話・はしゃぎまわり36.9%

3位 座席の座り方34.5%

4位 乗降時のマナー34.3%

5位 ヘッドホンからの音もれ23.2%

【「乗車時のマナー」のうち、最も迷惑に感じる行為は?】

1位 扉付近から動かない(乗降を妨げる、奥に詰めない等)44.3%

2位 降りる人を待たずに乗り込む25.6%

3位 乗降時に並ばないで横から割り込む15.1%

4位 駆け込み乗車6.5%

5位 乗降時に周りの人を押しのける4.7%

最終更新:4/17(水) 7:51
神戸新聞NEXT

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