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野口博士の恩師・小林栄 生家と蔵7月から一般公開 猪苗代

4/16(火) 10:49配信

福島民報

 野口英世博士の恩師・小林栄の猪苗代町にある生家が七月二十日から一般に公開される。同家の蔵も「松亭・小林栄ふるさと記念館(仮称)」として同日オープンする。小林栄顕彰会(新城猪之吉理事長)がボランティア団体「さかえクラブ」を結成し、協力して運営する。資料などを展示して、「医聖」を陰から支えた猪苗代の偉人に光を当てる。

 顕彰会が十五日に町体験交流館で総会を開いて決めた。

 栄の生家は町内の古城町にあり、ひ孫の小林佑子さん(75)=千葉県在住=が所有している。一時取り壊しが検討されたが、地元有志らの要望により、建物のうち書斎と寝室を当時のまま保存し、公開することにした。

 蔵には、野口博士から贈られた書や手紙などを並べる。一八八八(明治二十一)年の磐梯山噴火についての研究資料や、私費を投じてつくった私立学校「猪苗代日新館」などをパネルで紹介する。

 小林さんは「小林家だけのものにしておくのはもったいない。多くの人に見てほしい」と話した。顕彰会の小桧山六郎専務理事(73)は「夏休みに多くの子どもたちに訪れてほしい」と期待している。

 詳しい開館日や時間などは今後決める。

※小林栄(こばやし・さかえ)

 1860(万延元)年生まれの旧会津藩士。戊辰戦争後、郷土復興には教育の力が必要として、福島師範学校(現福島大)を首席で卒業し、故郷・猪苗代の高等小学校で指導に当たった。野口清作(後の英世)の才能を見抜いて学費を支援し、やけどで不自由だった清作の左手の手術費なども工面した。私費を投じて1916(大正5)年に「猪苗代日新館」を開き、地域の指導者を育てた。1940(昭和15)年に死去。

最終更新:4/16(火) 10:49
福島民報

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