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解体工事で石綿飛散 西宮市の対応「妥当ではない」 住民への賠償は認めず 神戸地裁

4/16(火) 21:50配信

神戸新聞NEXT

 兵庫県西宮市甑岩町にあった旧夙川学院短期大学の校舎解体工事でアスベスト(石綿)が飛散したとして、周辺住民ら38人が、監督官庁の同市や解体業者などに損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、神戸地裁であった。山口浩司裁判長(小池明善裁判長代読)は、解体業者の注意義務違反と一定量の石綿飛散を認め、市の対応を「妥当と言い難い」と指摘した。一方、賠償責任は認めず、住民らの請求を棄却した。

 2013年6月~14年3月、マンション建設のため11棟が解体された。業者と同市はうち2棟以外に石綿建材はないと主張したが、住民側は10棟で石綿建材156点の使用を示す設計図書を示し、ずさんな解体で石綿が飛び、健康被害の危険性が生じたと訴えた。

 判決は、石綿使用を推認し「解体工事開始時、相当部分が残っていた」と指摘。解体業者が「作業基準を順守せずに解体し、周辺に一定量の石綿を飛散させた」とした。

 山口裁判長は、西宮市について「石綿建材残存を容易に疑えた」「設計図書提出を受け、自ら確認できた」と規制権限の不行使を指摘。一方、石綿の飛散量が「健康に有意な影響を及ぼす程度と認め難い」とし、賠償責任は認めなかった。

最終更新:4/16(火) 21:57
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