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サイン盗み告発で指導禁止 星稜・林監督だけが悪者なのか

4/16(火) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 これで一件落着とはいかない。

 15日、センバツ出場校の星稜・林和成監督(43)が同校から懲戒処分を受け、6月4日まで指導禁止となった。その後の復帰については未定。20日からの春季石川大会は山下部長が指揮を執る。

 林監督はセンバツ時に2回戦で対戦した習志野がサイン盗みを働いていることを報道陣に“告発”。同校の小林監督のもとへ怒鳴り込み抗議していた。この一連の行動に対し、星稜には批判の声が殺到。学校の許可なく週刊誌にコメントしたこともあり、指導を自粛していた。関係者によると、学内では林監督の更迭論も浮上したという。

 確かに林監督の行動には行き過ぎたところがあったかもしれない。しかし、「サイン盗みは悪」と言う林監督の考え方は全くもって正論だ。そもそも罰せられるべきはルールを破った“犯人”ではないのか。高校野球に詳しいジャーナリストの田尻賢誉氏が言う。

「昨今の高校野球は強豪校が弱い学校のサインを盗み、ボロ勝ちして喜んでいるケースもある。林監督には正義感があり、誰かが声を上げないとサイン盗みがなくならないという思いがあったはず。せっかく世間がサイン盗みに関心を持ったというのに、声を上げた人だけが悪者になったら誰も正しいことを言えなくなります」

 サイン盗みは1999年春から禁止行為とされたが、高野連は罰則規定を設けていない。センバツでは横浜が対明豊戦で二塁走者がサイン盗みを疑われ、平田監督が高野連から注意され、謝罪した。以前には花巻東や秀岳館も同様の指導を受けた。審判は走者やコーチャーが疑わしい行為をしたと認識した場合は注意しても、実際に盗んだかどうかをハッキリさせることはない。前出の田尻氏が言う。

「高野連は早急に罰則規定を作るべき。このままではルールを守るところが損をし続けるだけ。サイン盗みを見破れない審判は勉強不足でしかない。甲子園にはグラウンドの審判だけでなく、控え審判も高野連の人間もいる。多くの人間がスタンドから見ていれば、手や足の動きなどでわかることもあるはず。審判が見抜けないからサイン盗みがなくならないという側面もあると思います」

 関東の強豪校の監督は、「反則なのだからキップを切る。その回数で選手の退場、チームの敗退という段階をつけていけばいい」と言う。高野連は重い腰を上げるべきだ。

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