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吉田照美「批判精神が今、同調圧力で消されようとしている」45年間のラジオ生活振り返り危機感

4/16(火) 12:55配信

スポーツ報知

 文化放送の定例社長会見が16日、東京・浜松町の本社で行われた。

 平成最後の定例会見かつ令和への移行目前とあって、ゲストにはラジオマン代表として、同局の深夜番組「セイ!ヤング」などで知られる吉田照美(68)が登場した。

 現在、同局で「伊東四朗 吉田照美 オヤジ・熱愛」と「pocoっとchaンネル」のパーソナリティーを務める吉田は、「人前で話すのが苦手なのに、最盛期の文化放送に入って。僕は向いてないなと思ったのに…」と74年の入局時を振り返った。

 「きれい事だけではすまないなと苦闘の日々でしたが、27歳の時、『セイ!ヤング』をやらせていただいた時が一番うれしかった。でも、裏にタモリさんの『オールナイトニッポン』があって…。生き残るためにバカなことをやって。そこは僕のジャンルかなと思って、ずっとやってきました。開き直ってやってきたラジオ人生でした」と振り返った。

 吉田はラジオ界全体について「メディアは今や受け手にもなるし、送り手にもなる。今、起こっている本当のニュースみたいなものを、ちゃんと事実として伝えるという点が昔より劣っていると思う」とチクリ。

 「今は風刺がやりにくくなっている。そういうものが無くなってしまったら、ラジオだけでなく、新聞もだけど、批判精神が今、同調圧力で消されようとしているなと思います。そうしたものが、まだラジオにはあると思っている方は、まだいっぱいいらっしゃるけど、頑張らないとネットが凌駕(りょうが)してしまうと思う」と現状を嘆く場面もあった。

 45年間のアナウンサー生活では「ぴったし カンカン」などテレビでも活躍してきたが「テレビはウソをつけない。カメラが表情をとらえてしまっていますから。そういう点では、ラジオはいい意味でウソをつけるメディアなんです。多少、デフォルメできる面白さがある。テレビよりラジオの方が遊べると思います」と、ラジオならではの魅力を語った。

 ◆吉田 照美(よしだ・てるみ) 1951年1月23日、東京・葛飾区生まれ。68歳。74年、早大政経学部卒業後、文化放送にアナウンサーとして入社。78年、深夜放送の「セイ!ヤング」のパーソナリティーに抜てきされ人気に。80年スタートの「吉田照美の夜はこれから てるてるワイド」のメインパーソナリティーとなり、同番組を人気トップに押し上げる。85年、文化放送を退社し、フリーに転身。テレビにも進出し、フジテレビ系「夕やけニャンニャン」、TBS系「ぴったし カン・カン」などの司会を務めた。文化放送平日昼の帯ワイド番組「吉田照美のやる気MANMAN!」を87年から07年まで20年間担当。ラジオマンとしての人気を確固たるものにした。

最終更新:4/18(木) 4:50
スポーツ報知

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