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ノートルダム大聖堂火災「防火意識高めるきっかけに」 京都、奈良、文化財保護へ警戒

4/16(火) 20:14配信

毎日新聞

 多くの国宝や重要文化財を抱える京都市では、消防局が日ごろから寺社と連携。放水銃など消防設備の充実・点検や、文化財の周囲での喫煙禁止を告知する看板設置などに取り組む。約160の神社仏閣と協力し、文化財の保管場所などの情報を共有するための「文化財セーフティーカード」も作り、非常時の迅速な搬出に備えている。

 今回のノートルダム大聖堂の火災を受け市は16日、重要文化財「永観堂禅林寺」(同市左京区)で防火指導をした。担当者は「令和の時代が始まる大型連休には多くの観光客が訪れることが予想される。この火災を防火意識を高めるきっかけにしたい」と話した。

 古都・奈良でも火災への警戒を強める。興福寺(奈良市)の中金堂は奈良時代の創建後、戦乱などで7回の焼失と再建を繰り返し、昨年10月に約300年ぶりに再建された。堂内には火災感知器を付け、お堂を囲むように最新の放水銃を四方に配し、寺の防災センターでは管理会社が24時間態勢で警戒に当たる。多川良俊執事長は「金剛力士立像(国宝)のパリ展示に伴い、2月にノートルダムにお参りしたばかり。パリの人たちの衝撃を思うと胸が痛む」と話した。

 奈良県によると、法隆寺の金堂火災(1949年)が「文化財防火デー」の契機になったこともあり、県内寺院の防火、消火設備の整備は早くから進んだ。担当者は「導入から30~40年たって更新時期を迎えた寺社が多いが、財政的な制約で更新が進んでいないのが課題」と指摘する。【飼手勇介、大川泰弘】

最終更新:4/16(火) 21:17
毎日新聞

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