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普天間爆音「永遠に甘受せよと言うに等しい」 判決に怒る原告

4/16(火) 21:07配信

毎日新聞

 市街地の真ん中にある米軍普天間飛行場を巡る第2次爆音訴訟の控訴審判決は、米軍機の飛行差し止めをまたも認めず、賠償の基準額も大幅に減額した。国内外の基地からの外来機の飛来も増加するなど騒音が改善されない中、原告らからは憤りの声が上がった。

 午後2時過ぎ、裁判所から出てきた弁護士が「差止めまたも認めず」などと書いた紙を掲げると、原告や支援者は「不当判決だ」と訴えた。米軍機の飛行ルートの近くで暮らす沖縄県宜野湾市の中里依子さん(83)は「生活が脅かされ続けている現状をどんな理由で肯定できるのか。沖縄は国の犠牲になれというのか」と声を震わせた。

 判決後に那覇市であった記者会見では、損害賠償の認定基準額が大幅に引き下げられたことについて批判が相次いだ。新垣勉弁護団長は「これまで各地の爆音訴訟で地道に築いてきた基準を引き下げる内容で大変憤りを覚える」と語気を強めた。島田善次原告団長(78)も「被害に正面から向き合う適正な認定がなされたとは言い難い」と不満を述べた。

 普天間飛行場には所属機以外の戦闘機なども頻繁に飛来している。防衛省沖縄防衛局の目視調査によると、2018年度の外来機の離着陸回数は1756回で前年度の4.2倍になった。所属機を含む全機種でも1万6332回で、前年度から2割増加している。

 騒音の根本原因である米軍機の飛行差し止めについてまたも認めなかった司法。島田原告団長は「永遠に被害を甘受せよと言うに等しく、到底是認できない」と厳しく批判したうえで、「爆音の差し止めと静かな夜を求めて引き続き闘う」と拳を握りしめた。【比嘉洋、遠藤孝康】

最終更新:4/16(火) 21:07
毎日新聞

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