ここから本文です

愛知・幸田町議選 欠員1で全員が無投票当選 人口増も、新住民の関心低く

4/16(火) 22:51配信

毎日新聞

 愛知県幸田町議選は定数16に対し15人しか立候補せず、欠員1で全員の無投票当選が決まった。町は工場進出などで人口が増え、過疎とは無縁の地だ。欠員について当選者の間からは、新住民の町政への関心の低さや、働く高齢者が増えたことによる議員のなり手不足を要因に挙げる声が聞かれた。

 同町議選は2015年の前回選挙で初めて無投票となった。自動車産業が集積する三河地方に立地する町には関連企業の工場などが相次いで進出。人口は戦後しばらくは1万6000人程度だったが、平成になって3万人を超え、今年4月現在は約4万2000人に達する。

 一方で選挙については、古くからの「町内の地区ごとに候補者を擁立する習慣」(町関係者)が残るという。これまでは公務員などを退職した町民が地区の後押しで1~3期議員を務めた後、後継の若い世代の候補者にバトンタッチするようなケースが一般的だった。欠員無投票でこうした習慣の限界が露呈した形だ。

 当選した候補の一人は「これまで退職後に議員になる人が多かったが、定年延長や定年後も働く人が増え、なり手がいなくなっている。町に若い人も増えているが、町政に関心を持っていない」と話した。別の候補は「地区の推薦で当選した議員に町政を任せる今のやり方は限界がある」と改革の必要性を訴え、「志のある若い世代にも立候補してほしい」と望んだ。

 県選挙管理委員会によると、愛知県内の自治体選挙で欠員無投票となったのは、03年の旧作手村議選以来。【亀井和真、川瀬慎一朗】

最終更新:4/16(火) 23:05
毎日新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事