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【ロッテ】涌井、18番で初完封 松坂から学んだ「エースの姿」を体現

4/17(水) 6:05配信

スポーツ報知

 ロッテ・涌井秀章投手(32)が今季初勝利を2安打完封で飾った。無死四球は西武時代の2010年7月16日のロッテ戦(千葉マリン)以来9年ぶり。チームの連敗を4で止めた背番号18は「連敗中だったので流れを変える投球ができればと思っていた」と有言実行の投球を披露した。

 エースの貫禄だった。涌井は最後の打者・牧原を直球で遊ゴロに打ち取ると、大きく息を吐いた。ナインとハイタッチをかわして通算12度目、マリンでは5度目となる完封の味をかみしめた。3回3死から19打者連続斬り。連敗脱出に導いた右腕は「最後まで走者を出さずにいけると思ってなかったですけど、しっかり仕事はできた。今日は満足です」と納得の表情を浮かべた。

 「低めに押さえつけるように投げれば浮いてくる」。熟知した本拠地の“特性”を生かした。マリンの風を味方につけたことで最速146キロの直球が伸び、変化球が生きた。お立ち台では「いつも四球を出す人ですけど、出さなかったのがよかった」と自虐ネタで笑わせたが、9年ぶりの無四球でのシャットアウト劇。井口監督は「ワク(涌井)は球も非常によかった。最後まで必死に投げてくれた。週のアタマの試合でしっかり勝てると乗っていける」と働きぶりに賛辞を送った。

 昨年オフの契約交渉の場で球団に今季にかける思いを打ち明けた。「背番号を18番に変えさせてください」。指揮官にも自ら希望を伝え、承諾を得た。来年は俺が引っ張る―。そんな決意の表れだった。

 エースナンバーに憧れを抱いた瞬間は西武時代の2006年10月7日のプレーオフ第1ステージ第1戦。横浜高の先輩・松坂とソフトバンク・斎藤との投げ合いを目にした時だった。投手戦の末に1―0で松坂が13奪三振で完封。球界を代表する2人のエース対決に胸が高鳴った。翌年、松坂はメジャーに移籍。直後に18番を継いだ。

 “平成の怪物”から学んだものは数知れず。「ゲームを作る能力、修正力、投げることに対する貪欲さ」。練習、試合、私生活、普段の振る舞い。全てを背中を見て育ってきた。毎年200投球回を目標に掲げる理由は「そうじゃないといけない、と西武の時から教わってきたから。(元ロッテの)成瀬さんも先発完投型。高校の時からの流れかな。エースというのはそういう姿だと思った」。高校時代から脈々と受け継がれてきたエースの理想像はここにある。

 「任された試合は一人で投げ抜く」。昔から抱き続ける熱い思いを大黒柱がこの日の114球で体現して見せた。(長井 毅)

最終更新:4/17(水) 6:05
スポーツ報知

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