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【推しメン15】〈8〉FWウヴェ、心の支えはアメコミ

4/17(水) 6:07配信

スポーツ報知

 けがに泣かされてきたトンガ出身のウヴェが、心の支えにしているスーパーヒーローがいる。マーベル・コミック発の米人気映画「デッドプール」だ。

 練習や試合の時に、赤と黒のサインペンでヒーローの自作似顔絵を描いたテーピングを左手首に施すほどだ。「何度ボロボロになってもカムバックするデッドプールのように起き上がって戦いたいから」。首のけが、腕や足の骨折など様々なけがに泣かされてきた自分の奮闘と、不死身の回復力を誇るヒーローを重ねているのだ。

 そのおまじないをかけるようになった16年からトントン拍子に道が開けた。高校卒業後に日本に渡り、拓大に進学し主将も務めた。大学卒業後はヤマハ発動機に加入したが、2年間は出場機会を得られず苦しんだ。15年はわずか3試合42分しかプレー時間がなかった。

 16年から“デッドプール魂”を心に刻みつけるようになり、転機が訪れた。トップリーグ(TL)開幕前に貴子夫人と結婚して日本国籍を取得。16年TLシーズンは全試合に出場し、日本代表のロック陣にけが人が続出した10月には代表に初招集された。一気に道が開け、「自分でも不思議な気分だった」という。

 ロック、フランカーとして重宝され、攻撃の起点になる最初の突破口を切り開き、味方の攻撃に厚みをもたらす存在だ。18年に右腕前腕骨折を負い患部にプレートを入れる手術もした。一時は「目の前が真っ暗になった」が、不死身の男は復活した。

 ラグビーのキャリアを積み重ねた16年の6月には長男・勇太郎くんが誕生。15年W杯で大活躍した日本代表の「ブレイブ・ブロッサムズ(勇敢な桜の戦士たち)」にあやかって、「勇」の字を入れて命名した。「僕も桜のジャージーを着て初めてのW杯で日本のために勇敢に戦いたい」。ジャパンのヒーローになる日は近い。(小河原 俊哉)

 ◆ヘル・ウヴェ 1990年7月12日、トンガ生まれ。28歳。ヤマハ発動機所属。ポジションはロック、フランカー。ラグビー一家の家族に生まれ5歳からプレー。10年にニュージーランドのセントトーマスカンタベリー高卒業後、拓大入学。14年にヤマハ発に加入。初代表は16年11月のアルゼンチン戦でキャップ数11。16年からスーパーラグビー・サンウルブズにも加入。家族は妻と1男。193センチ、113キロ。

最終更新:4/18(木) 21:42
スポーツ報知

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