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神戸・中3自殺「いじめ寄与」市再調査委 市教委のメモ隠蔽指弾

4/16(火) 12:36配信

産経新聞

 神戸市垂水区で平成28年10月、市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、再調査をしていた市の第三者委員会(再調査委)は16日、同級生からのいじめが自殺に「大きく寄与していた」として、いじめと自殺の関連性を認定する報告書を久元喜造市長に提出した。

 市教育委員会の第三者委が29年8月にまとめた報告書では、容姿の中傷などのいじめを認定した一方、いじめと自殺の因果関係は特定できないとし、遺族側が「調査が尽くされていない」と反発。30年6月には、学校側の調査に同級生らが記したいじめに関するメモを市教委幹部らが隠蔽(いんぺい)していたことも発覚し、久元市長が翌7月に再調査委を立ち上げていた。

 再調査委の報告書によると、女子生徒は2年時に友人らから悪口や無視、仲間外れ、インターネット上での中傷などのいじめを受けたことで孤立感を深め、誰に相談しても無意味という絶望感を抱くようになった。3年のクラスでも居場所はなく、「傍観者」としてのクラスメートも含めた「構造的ないじめ」の中で自殺に至ったと認定した。

 また学校側の対応について、生徒側との信頼関係が希薄で相談もなく、「誰一人としていじめという認識をしていなかった」と指摘。25年にいじめ防止対策推進法が施行されたが、「学校現場や市教委に意識の立ち遅れがみられた」と批判した。メモ隠蔽についても「遺族や周囲の心ある生徒たちの思いが非常に軽く扱われた」と指弾した。

 再調査委は再発防止策として、報告書を踏まえた対策を実行しているか評価・検証する検証委員会を市長部局に設置することも提言した。久元市長は「ご遺族と市民に改めておわび申し上げる。市教委でしっかりと対応できるよう、市長としての権限を行使していく」と述べた。

最終更新:4/16(火) 12:36
産経新聞

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