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被告「殺すつもりない」と否認 高崎の2カ月男児殺害未遂事件 前橋地裁で初公判

4/16(火) 6:05配信

上毛新聞

 自宅で生後2カ月の男児に暴行を加えて重体となるけがを負わせ、内縁関係の妻を蹴ってけがを負わせたとして、殺人未遂と傷害の罪に問われた群馬県高崎市の無職の男(33)の裁判員裁判の初公判が15日、前橋地裁(国井恒志裁判長)であった。被告は「(男児を)寝かしつけようと鼻と口を手で押さえ付けたが、殺すつもりはなかった」と殺意を否認。傷害罪については「(内縁の妻が男児に)馬乗りになっていたので止めようと思った」と正当防衛だったとして無罪を主張した。

◎「日常的に虐待」検察側指摘

 検察側は冒頭陳述などで、被告が昨年3月4日午前8時~同10時ごろ、高崎市内の自宅で、内縁の妻の長男を殺害しようと、鼻や口を手でふさいだり、抱き上げて全身を激しく揺さぶったりしたと指摘。男児は急性硬膜下血腫などの重体で病院に搬送され、現在は脳死状態にあると明らかにした。さらに昨年2月中下旬、自宅で内縁の妻の腰を蹴る暴行を加え、全治2週間のけがを負わせたとした。

 男児の症状は医師の証言を基に「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」だと指摘。脳の損傷について、被告が体を持ち上げて揺さぶるなどの暴行を加えたり、鼻や口をふさいだりしたことが原因とした。

 さらに検察側は、被告が昨年1月下旬から、日常的に男児を虐待していたと指摘。証人尋問で内縁の妻は、被告の男児への虐待について「止めようと思ったが、(自分も)余計にやられるので怖かった」とし、止められなかったと証言した。

 これに対し、弁護側は「内縁の妻は育児のストレスを抱えていた」とし、男児を虐待していたのは内縁の妻だったと主張した。脳の損傷の原因となったのは、内縁の妻による頭部への暴行の可能性があると訴えた。

 この日行われた被告人質問で被告は、昨年3月4日午前9時45分ごろ、けいれんを繰り返し、泣いていた男児を見て、鼻と口をふさいだと述べた。この行為について、「(内縁の妻と)2人でやっていた。(この日、同7時半ごろにも)内縁の妻が右手で鼻と口をふさいでいた」と主張。弁護側は殺人未遂罪ではなく、暴行罪にとどまるとした。

 16日は医師の証人尋問が行われる。

最終更新:4/16(火) 6:05
上毛新聞

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