ここから本文です

【特集】崩壊しそうでアスベストむき出しの「廃墟マンション」に住民困惑 いつまでこのままの状態?

4/16(火) 13:07配信

MBSニュース

「2回の自然災害で外壁がほとんど落ちてしまいましたから、危険度が増した。去年の地震と台風で一段ひどくなったので、そこからは最大限、時間を置かないで対策してますが、制度があっていきなり壊しに行けませんよね」(野洲市 山仲善彰市長)

野洲市は去年9月、空き家対策特別措置法に基づき、このマンションを「特定空き家」に指定。その後、所有者に対して指導・勧告を出しましたが進展がなかったため、5月中に解体するよう命令を出しました。それに従わなければ「行政代執行」でマンションを解体しますが、約5000万円かかる見込みです。ひとまず税金を使って解体し、所有者らに請求するということですが、費用を回収できない可能性もあります。

「行政代執行までかかると費用も大きいし、自分らでつぶすともう少し金額は下がるかもしれないけど、いろんなハードルがあるようですので。まあ動きが取れないところですね」(所有者の1人)

「アスベスト」見つかりさらに深刻に

行政代執行が行われるのは早くて11月。しかし、近隣住民にとって一刻も早く解決してもらわなければならない深刻な問題が新たに発覚しました。

「あそこ、ねずみ色のあるでしょ。綿みたいなの、あれがそうなのよ」(近くに住むAさん)
Q.これアスベスト?
「アスベスト!アスベストが怖いのね、肺気腫になるでしょ」

アスベスト(石綿)は繊維状の天然の鉱物で、昭和40年代ごろまで防音や断熱のための建築用材として頻繁に使われていました。健康被害が問題となり、現在は使用が禁止されていますが、この古いマンションには至るところにアスベストが吹き付けられていて外壁が崩れたときにむき出しとなったのです。

「落ちてきて初めてわかったんやね、アスベストやっていうことが。そんなら私相当吸ってたんだなって。防護マスクっていうのかな、そんなもんして生活ができませんがな。(今してる薄いマスク)飾りやね、してるっていう」(Aさん)

アスベストについては、建築基準法に基づき滋賀県が監督する責任があります。県によりますと、9年前には問題のマンションにアスベストが使わている恐れがあることを把握し、もし見つかった場合、アスベスト飛散の防止策を講じるよう所有者らに勧告していたということですが…

「勧告を行ったあと、状況の変化とか現場の出張の時とかに見たりする観察程度だったと思います。新たに何か書面で行ったりとかそういう記録はございません」(滋賀県建築課建築指導室 木口祐次郎係長)
Q.勧告後何も改善措置されなかった建築物に対して、その後の措置は?
「今回の物件について現在の状況を勘案すると、勧告時の履行に向けた所有者の方の継続的な指導は必要ではなかったのかなと思います」

2/3ページ

最終更新:4/16(火) 13:13
MBSニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事