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電気グルーヴ作品の出荷・配信停止に反対 発起人ら会見(全文2)不快感に公共性はない

4/16(火) 11:20配信

THE PAGE

表現規制ではなく、ゾーニングでの対処が今日の基本

 次に、ピエール瀧さんを擁護している石野卓球さんに対するネット炎上などに見られるようなネット炎上の動機について話します。こうしたネット炎上については、まったくなんの考慮をする必要もありません。それは学問的な背景があります。昔、なぜナチスドイツがこれほど力を持ったのかということに関する研究がありました。その結果分かったのは、貧乏人ではなくて、没落中流層が劣等感という不安を埋め合わせるために権威にすがる、攻撃的になる、排外的になるということがデータで実証されました。

 要は、平成は共同体崩壊の時代だけれども、不安と鬱屈にさいなまれたかわいそうな人たちが増大し、その不安と鬱屈の埋め合わせのために、排外的、攻撃的な行動を取るというふうに考えられます。だから法の意味も考えないで、言葉の意味も考えないで、言葉の自動機械に堕し、法の奴隷に堕する連中が量産されているわけですね。典型がネトウヨであり、クレイジークレイマーであり、モンスターペアレンツですね。これらはオピニオンでもなければイデオロギーでもない、ただの症状です。苦情の中身にはなんの意味もなく、症状としてだけ捉える必要があります。

 これが先ほど申し上げたナチス研究をした人たち、フランクフルト学派とか、フロイト左派といわれますけども、要は炎上は神経症的な症状に過ぎないので、その内容を真に受けてはいけないということですね。これは冒頭に申し上げました、不快感なるものにはなんの公共性もないという問題に直結しています。

 ということで以上、4つの論点をお話ししました。表現規制ではなく、ゾーニングで対処するのが今日の基本です。表現に対する扱いは法よりも、社会がより寛容でなければいけないということですね。3番目は更生の道を閉ざす社会的な措置は、原則的に誤りであるということです。そしてこうした事件があると必ず起こるネット炎上は、神経症的な症状に過ぎないので、内容を真に受けてはいけないということですね。これは僕の意見というよりも学問的に、定説化した発想であるということを付け加えておきます。以上です。

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最終更新:4/16(火) 13:35
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