ここから本文です

ハーバード大学の裏口入学、何がいけないの?

4/16(火) 21:43配信

ELLE ONLINE

MSNBCで放送されているニュース番組「Morning Joe」で発表された、ハーバード大学の入学者のジャンル別グラフが、今話題。

ハリウッドで逮捕者まで出したセレブパパ&ママたちによるハーバードの裏口入学事件。それにともない、ジャーナリストのスティーブン・ラトナーがMSNBCの番組で、ハーバード生の家庭背景を調査したグラフを発表したところ、ハリウッドセレブたちにもリツイートされて、注目トピックになっている。

まず挙げられたのは入学確率。ハーバードの合格率はわずか6%の狭き門だ。

でも、これを「Legacy」つまり近親者に卒業生がいる学生に絞ると、合格率はなぜか34%にアップする。親がハーバード卒だと子の学力が34%アップする......わけはない。
さらに「Dean and Director's Interest List」だと42%にあがる。これは学部長の推薦リストに入るような「お金持ちか有名人」のこと。もちろんここには高校時代に学力コンテストに優勝したり、10代でプロデビューするような芸術家など有名人が含まれるが、有名人の子息たちも多く含まれる。
同様に、「Child of Faculty or Staff」≒教授等の大学関係者の子息だと47%。スポーツ推薦者は、ダントツの86%の合格率を誇る。何もない学生にはハーバードは相当高い壁になっている様子。

ここまでは、多くの青春映画やドラマにおいて、米名門大学入学にコネ作りがいかに重要であるか、さんざん描かれてきたので、さほど驚くことでもない(とくに「ゴシップガール」での、学部長に売り込むためにセリーナとブレアがキャットファイトするエピソードは有名すぎる)。それに多くのスポーツ推薦者は、日本でも特別枠として周知されているし別におかしくもなんともない。入試は平等ではない。

広く知られている通り、アメリカに限らずいくつもの国の私立エリート校は、ハーバードやイエール同様、アファーマティブアクションという形で社会に貢献しているため、学力だけで選別する“フェア”な入試はそもそも期待されていないのだ。

ものすごく乱暴な表現をすれば、ここで言うアファーマティブアクションとは、お金はあるけど学力はそこそこな学生(の親)からたっぷり寄付金を巻き上げ、才能は抜群だけどお金がない(もしくは差別によりチャンスがない)学生を奨学金の形でサポートする、素敵な相互扶助システムで出来上がっている。

日本のような比較的卒業が容易な国と比べ、進級・卒業が厳しいアメリカではお金だけで入学した生徒がいたとしても淘汰されるため(されない場合もあるが)、卒業生のクオリティもある程度担保される。

ここまでいくと、セレブの親が大学にお金をつぎ込んで子供を入学させても、何の問題もないように見える。

ではなぜこれほどまでに問題になっているのか。

1/3ページ

最終更新:4/17(水) 18:05
ELLE ONLINE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事