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「パリの歴史が燃えている」大聖堂に雲のような煙

4/16(火) 11:44配信

読売新聞

 【パリ=作田総輝、畠山朋子】パリで15日夜に起きたノートルダム大聖堂の火災に、パリ市民は悲嘆に包まれた。欧州でも有数の観光名所だけに、旅行者にも影響が広がりそうだ。

 火災発生から約1時間後、大聖堂からそびえ立つ約90メートルの尖塔(せんとう)が炎に包まれ、バチバチという音とともに崩れ落ちた。周辺で見守っていた人々から「キャー」という悲鳴が上がった。

 現場一帯は消防車両のサイレンが鳴り響き、焼け焦げた臭いが漂った。火災発生時にまだ明るかった空が次第に暗くなる中、大聖堂からは巨大な灰色の雲のような煙が立ち上った。

 消火作業のため、警察が大規模な交通規制を敷いたが、セーヌ川にかかる橋の上など、周辺は消火の様子を見守ろうとする数千人の市民や旅行者らでごった返した。

 パリ在住の会社経営者パトリシアさん(48)は「カトリック教徒である我々にとって大聖堂は生活の一部。なんという恐ろしいことが起きてしまったのか」と声を震わせた。

 パリに住む学生のオードさん(25)は「パリの歴史の一部が燃えている」と驚きを隠さなかった。

 現場には手を合わせて祈る人やぼうぜんとした表情を浮かべる人がいた。家族と旅行に来ていたスイス人のルシウス・ムレルさん(49)は「多くの人が涙を流しているのを見た。パリのシンボルが失われる。本当につらいことだと思う」とパリ市民らの気持ちを思いやった。

 各国指導者も相次いで反応した。トランプ米大統領は記者団に「私も訪れたことがあるが、世界中のほとんどの博物館と比べても、ノートルダム大聖堂は素晴らしい。本当にひどい光景だ」とショックを表現した。

最終更新:4/16(火) 23:19
読売新聞

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