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鎌倉仏教の時宗・名宝が一堂に、京都で国宝の絵巻物「一遍聖絵」全12巻を公開

4/16(火) 18:00配信

Lmaga.jp

鎌倉時代後半に一遍(1239~1289)が開き、真教(1237~1319)が発展させた仏教の宗派「時宗」。時宗の名宝を集めた展覧会が「京都国立博物館」(京都市東山区)で、6月9日までおこなわれている。

【写真】一遍の生涯をまとめた国宝の絵巻物「一遍聖絵」全12巻を、関西では17年ぶりに全巻公開

一遍は念仏(南無阿弥陀仏)を唱えれば誰もが往生できると説き、諸国を行脚して(遊行)、念仏札を配り(賦算)、布教に努めた。その活動を通して生まれたのが、鉦(かね)や太鼓を叩いて拍子を取り、踊りながら念仏を唱える「踊り念仏」である。その熱狂は身分を超えて当時の人々を魅了した。そして一遍の往生後、彼の意思を継いだのが真教である。彼は全国各地に道場を建て、時宗教団を整えるのに尽力した。

今年が真教の700年御遠忌となるのを記念した本展では、一遍の生涯をまとめた国宝の絵巻物「一遍聖絵」全12巻を、関西では17年ぶりに全巻公開。大判の絹地に当時の風景や人物を精細に描いた本作は、中世の歴史を語るうえでも重要だ。また、真教の足跡を綴った「遊行上人縁起絵」や、歴代祖師の肖像画、肖像彫刻、時宗寺院に伝えられた名宝の数々が一挙公開される。京都と時宗はゆかりが深いが、これだけの規模で時宗展がおこなわれるのは初めて。その意味でも貴重な機会と言える。料金は一般1500円。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:4/16(火) 18:55
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