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鈴木、50キロ競歩で日本新V 輪島で日本選手権 「目指すは五輪の金」

4/16(火) 1:11配信

北國新聞社

 競歩20キロの世界記録を持つ能美市出身の鈴木雄介(小松高OB、富士通)が50キロの本格挑戦最初のレースで日本記録を塗り替えた。14日、輪島市で行われた第103回日本陸上選手権(日本陸連、輪島市など主催、北國新聞社など共催)を制した。故障続きのどん底から一気に東京五輪のダークホースに名乗りを上げた31歳は「世界記録も狙える自信がついた。目指すは五輪の金」と胸を張った。

 50キロは過去2度大会に出場しているが、あくまで20キロのトレーニングの一環でいずれも30キロ地点で棄権した。「完歩」を目指してスタートしたものの、快調に周回を重ね、39キロ付近で単独トップ。従来の記録を40秒上回る3時間39分7秒でゴールテープを切り、ガッツポーズを見せた。

 2015年3月に全日本競歩能美大会(本社共催)20キロで1時間16分36秒の世界記録を出した。その直後、恥骨炎を発症し、同年8月の世界選手権以降は表舞台から消えた。昨年5月、2年9カ月のブランクを経て実戦に復帰した。

 けがからの完全復活へ大きな一歩となった。「自分に50キロの才能と能力があったんだ」と語る顔に力がこもった。けがと闘ってきた過去を振り返らない。「けがしたから、という甘えは昨年のうちに捨てた。今できる最大限をやっている。それもけがのおかげと思っている」

 日本陸連の今村文男五輪強化コーチ(富士通)は「20、50キロのいずれにも対応できる選手の強化を進めている中でこの記録は評価できる」とたたえた。

 日本新の偉業と共に9月開幕の世界選手権(ドーハ)50キロの切符を獲得。「20キロのスペシャリストとして自負を捨てるのかどうか、いろいろ葛藤がある」と出場辞退も示唆したものの、12年ロンドン五輪以来の大舞台への道は大きく開かれた。

北國新聞社

最終更新:4/16(火) 2:21
北國新聞社

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