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“次のカメ止め”!? 来るべきAIの未来を予見「センターライン」 20日公開

4/17(水) 16:56配信

夕刊フジ

 製作費たった300万円という低予算で作り、30億円超を生んだ「カメラを止めるな!」には、大当たりする理由があった。入場料に見合った面白さ、俳優のしっかりした演技力が一にも二にもその理由だろう。

 そんな2匹目のドジョウを予感させるインディーズ映画を見つけた。20日公開の『センターライン』(下向拓生監督)がそれだ。

 何がそう思わせるのかというと、ズバリ斬新な未来の先取り。「AIは人間のような感情を持つことができるのか」というのがテーマだからだ。

 ストーリーを簡単に紹介しよう。

 自動車の運転がすべて完全自動になった平成39年。完璧なはずなのに初めて予想外の事故が。車がセンターラインを超えて対向車と正面衝突し運転手が死んだのだ。

 新米検事の米子天々音(吉見茉莉奈)は見分書を見て、自動運転をしていた人工知能MACO2を過失致死罪で起訴する決心をする。死んだ運転手とはその人工知能の生みの親だった。

 上司からはAIが運転を間違うはずはない、無謀な裁判だと反対されるのだが。公判でとんでもない証言が飛び出した。MACO2が「自分がわざと殺しました」といったのだ。果たして人工知能は、人間と同じ殺意を抱くことができるのか。

 弁護人が有利な中、それを証明するために米子検事の奮闘が始まる。

 裁判映画はつまらないという偏見は捨てたほうがいい。ミステリー仕立てのエンタメになっていて実に面白い。そして主役の吉見の演技だが、これまでは舞台を中心に活動してきた彼女だけにしっかりしていて安心して見ていられる。

 これは近未来で必ず起きるであろうテーマだ。この先取り精神は必見に値する。しかも監督の下向拓生はソフトウェアエンジニアだけにAIがリアル。

 すでに福岡インデペンデント映画祭2018のグランプリや、科学技術映像祭特別奨励賞などを受賞しており、ロンドンやサンフランシスコでも上映されている。

 映画祭で見た観客からは続編を望む声が多数あがったというが当然だろう。果たしてこの低予算映画は大化けするか。注目だ。(望月苑巳)

最終更新:4/17(水) 16:56
夕刊フジ

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