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台湾のオーケストラ、GWに東京と大阪で日本統治時代の曲を演奏

4/17(水) 12:24配信

中央社フォーカス台湾

(台北 17日 中央社)台湾の国立オーケストラ、台湾フィルハーモニック(国家交響楽団、フィルハーモニア台湾)が4月末から5月初旬にかけて東京と大阪で日本ツアーを開催する。演目の一つに日本統治時代の作曲家、江文也の管弦楽曲「台湾舞曲」を用意しており、台湾と日本の歴史的、文化的なつながりを音楽で表現する。

江文也は1910(明治43)年に台湾で生まれた。1922(大正11)年に長野県の旧制中学に入学し、高校は電気科に進学したが、夜学で声楽を勉強。卒業後はコロムビアレコードに入社し、声楽家として音楽の道を歩み始めた。音楽コンクール声楽部門で優秀な成績を収めたほか、作曲にも意欲的に取り組んだ。今回演奏される台湾舞曲は、江が1936年、ベルリンオリンピックの芸術競技に日本を代表して出品し、作曲賞を獲得した作品。

台北市内では15日、PR記者会見が開かれた。台湾フィルハーモニックの音楽監督、リュウ・シャオチャ(呂紹嘉)氏は台湾舞曲について、台湾の民謡をベースにしたものではなく、手つかずの森のように原始的な台湾をイメージさせる曲調だと紹介。その一方で主旋律には日本的な要素が多く取り入れられており、当時の日台の文化的背景が反映されているのが分かるという。

日本ツアーでは、2013年に仙台国際音楽コンクール・バイオリン部門で優勝したリチャード・リン(林品任)氏が協演。芥川也寸志氏の「交響管弦楽のための音楽」やメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲などの曲目が予定されている。

4月30日に東京都の東京文化会館、5月6日に大阪府のザ・シンフォニーホールで開催。このほか、5月3~5日には石川県金沢市で催される「風と緑の楽都音楽祭」への参加も予定されている。一方、台湾でも4月20日に台北市内で、日本ツアーと同じ内容が一足早く楽しめるコンサートが開かれる。

(洪健倫/編集:塚越西穂)

最終更新:4/17(水) 12:24
中央社フォーカス台湾

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