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若きフレディが語った「映画を予感させる言葉」クイーン現象とは何だった? 「生き字引」が明かした秘話

4/17(水) 7:00配信

withnews

スキャンダラスでも優等生でもない描き方にファンから信頼得た

 日本人でクイーンを間近で見てきた一人、東郷さんはこの1年をどう見ているのでしょうか。まず、クイーンや楽曲が時代や世代を超えて、なぜこれほどまでにリスペクトされているのかを聞いてみました。

 「私は映画を見て、ファンが満足する出来上がりになっているし、クイーンをまったく知らない人が見てもすごく満足できる映画だと思いました。だいたい、どっちかになっちゃうじゃないですか。フレディがゲイであったことを考えると、ものすごくスキャンダラスに描くか、エグく描くか、あるいは何でもない優等生として描くか。このどれかではなく、バランスが非常に良くできていましたよね。それでクイーンファンはものすごく安心しました。映画はクイーンファンの信頼を得たと思うのです」

ライブ・エイドで演奏できるバンド今いないからこそ『すげえな』となる

 映画のヒットと同時に、過去の曲がストリーミングでチャート上位に入るなど、若い世代にも刺さった様子を見て取れます。

 「クイーンを知らない世代は、クイーンファンの子どもとか甥や姪といった世代ですよね。今ってすごく洋楽が弱いじゃないですか。クイーンが一番輝いていた時代は80年代で、洋楽が一番輝いていた時代。その時代に出てきたバンドは本当に素晴らしいバンドが多いと思うんです。マドンナやマイケル・ジャクソンはエンタテイメント。クイーンにもそういうところはありますけど、そういう素晴らしいバンドに触れる機会が今の若い人にないと思います」

 「ライブ・エイドのような会場で世界を相手にライブができるようなバンドは、今ないですね。映画を見て『本当だったんだ』『すげえな』『びっくりしちゃった』というのから初めの感想だったと思います。実際に大画面で大音響で見ていると圧倒されます。それですっかり病みつきになったという人が多いんじゃないですか」

ブルースやR&Bのにおいのしないロックが日本人にフィット

 クイーンは、「日本で人気に火が付いた」と言われ、彼ら自身、親日家であります。ただ、日本人の心に響く理由は、それだけでしょうか。

 「日本人の感性に響くんですよね。ブルースやR&Bのにおいがするアメリカン・ロックじゃないんですよね。それっぽい曲をやっても、そのにおいがしない。そこは日本人が弱いところ。クイーンの曲は日本人のコンプレックスを感じさせない曲ですよね。ものすごくゴージャスで、起承転結があって、大げさで、フレディはロックミュージシャンというよりもエンターティナーですから、そういうところもフィットしたんだと思います」

 映画「ボヘミアン・ラプソディ」やCMなどで流れる楽曲を通じて新たなファンになった若い世代には、どう響いているのでしょうか。

 「若い人たちがクイーンにひかれるのは、私たちが70年代に経験した、スターになっていく過程と同じ経験を、映画などを通じて体験しているのかもしれません」

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最終更新:4/17(水) 7:00
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