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若きフレディが語った「映画を予感させる言葉」クイーン現象とは何だった? 「生き字引」が明かした秘話

4/17(水) 7:00配信

withnews

「初恋はいつでしたか」の質問で引き出したフレディの名言

 東郷さんが取材する中で引き出した、フレディの印象的な言葉があります。

 「最初の来日の時、日本は女性ファンが非常に多いけど気にならないのか、と聞いてみたんですね。本人たちは『全然そんなことはない』と。私も若かったし、ファンが聞きたいことを聞かなくてはいけないと思ったので、その後のイギリスでのレコーディング現場でのインタビューでも、初恋についても聞きました。真面目なロックファンからは怒られましたけど」

 そんな質問から引き出されたフレディの名言がありました。

 「フレディはその時、『僕たちは音楽と結婚したんだよ』っていう言い方をしたんです。迷言か名言か分かりませんが、それはフレディにとって真実だったんでしょうね。その後のことを考えていくと。『普通は、あんなこと聞けない』とも言われましたが、私は後悔はしていません。聞かなければフレディはそんなことを話さなかった」

 その言葉は、映画でも描かれているように、その後のフレディの人生を暗示する言葉でした。

好きなのに好きだと言えない男性ロックファンがいた

 70年代、80年代の男性ロックファンの中には「クイーンはロックの王道ではない」と今も口にする人がいます。

 「男性は、本当はクイーンが好きなのに好きだと言えない雰囲気がありましたよね。見えっ張りというか、横並び主義だから。俺だけクイーンが好きだと言ったら仲間はずれになるとか、学校で女の子が下敷きにクイーンの切り抜きを入れているから好きだと言えないとか。70年代はあったと思います」

 「でも80年代になって、アメリカでもロックスターになって、スタジアムロックになってからは、そんなこと誰も言わなかった。クイーンに限らず現象を起こすのは、女の子と子どもですよ。継続させるのは男性かもしれない。別に仲良くすればいいじゃない、と思いますけどね」

メアリーとフレディの「男と女の関係を超えたソウルメイト」は理想

 映画「ボヘミアン・ラプソディ」の見どころの一つが、メアリーとフレディの関係です。

 「メアリーとフレディの関係は、男と女の関係を超えて、あんな風になっちゃったら、もうソウルメイトですよね。そんな人間関係が構築されることなんて、なかなかないじゃないですか。それが男女だったのが非常に面白いですね。フレディが亡くなった後、フレディの財産の一部はメアリーに行っているし、フレディの家に今も住んでいるわけですから。他のメンバーからすればあまり面白くないという話はありましたけど。でも、それだけフレディにとっては大切な人だったんでしょうね」

 ライブ映像のオフショットにも、メアリーが写っているものがあります。

 「来日公演でインタビューしようとしても、東京でできなくて、大阪でできなくて、最後の福岡まで行ったんですよね。夜中に今からならフレディのインタビューできるからと連絡があったので、ミュージック・ライフ専属カメラマンの長谷部宏さんと駆け付けました。ホテルの部屋に行ったら、その当時のフレディのボーイフレンドとメアリーが一緒に居ましたから。レレレと思いましたね。『どういうこと?』と。でも、そういうこともあるのかなと当時は勉強になりましたよ。かいがいしくお茶を入れてくれたりしたのはメアリーではなく、ボーイフレンドでした。メアリーは遠くから黙って見ているだけでした」

 「今だったら理解できなくもないですけど、当時は何と説明したらいいのか……」

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最終更新:4/17(水) 7:00
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