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無投票 町民は疑問、落胆 百条委で混乱の東伊豆町議選

4/17(水) 7:42配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 「混乱している時だからこそ、政策論争が聞きたかった」―。町営風力発電所の予算処理を巡り、町議会が強い調査権限を持つ百条委員会を設置するなど町政が揺らぐ東伊豆町。混乱のさなか、16日に告示された町議選は36年ぶりの無投票となり、町民から落胆の声が漏れた。

 百条委は3月、町営風力発電所の修繕工事が議会の予算議決前に行われた疑義を調査するために設置。4月5日の百条委で、太田長八町長と当時の企画調整課長(3月末で退職)は、「議決後に工事した」とした議会説明を一転、議決前の工事を認めて謝罪した。町側は実質的な調査前に“白旗”を揚げた格好になった。太田町長は「不適切な処理は間違いなく、今後は法令順守を徹底する。議会のチェック機能が働いたといえる」と率直に認める。

 今回の町議選は、この前課長が出馬意向を示し、選挙戦が見込まれていた。だが、町議への問題発言などから立候補を見送ったため町議選は無投票に終わった。ある議員は「選挙で戦った方が争点が明確になりすっきりした」と語る。有権者の60代男性は「選挙戦になれば、百条委の経過も町民がより知れたはず」と無投票に落胆する。

 同町では、議会が昨年、2017年度補正予算案の審議で稲取漁港直売所建設関連予算を2度否決するなど対立が続く。一方、太田町長は昨年3月の町長選で4選を果たしたものの、混乱が収束する気配はない。

 60代主婦は「感情的でなく、冷静な論戦を期待したい」と注文する。数年前に帰郷した40代男性会社員は「人口減対策なども選挙戦で聞きたかった」と残念がる。

 新議会は定数12に対し現職が10人。議会刷新と言えない。新町議となる一人は「町民不在の議会とならないよう活発な議論を交わしたい」と抱負を語る。太田町長は「今まで以上に議会に丁寧に説明し、理解を得たい」と語った。

静岡新聞社

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