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ひこにゃん休業騒動、広まった「誤解」に後悔 「ひこにゃんは出来るネコ」、番記者が伝えたかったこと

4/18(木) 7:02配信

withnews

 「ひこにゃん、やむなく休業か」

 滋賀県彦根市が世界に誇る人気キャラクターが見られなくなる? 3月末に配信されたニュースは瞬く間にネットを駆け巡りました。この記事を書いた朝日新聞彦根支局長の大野宏記者は、ひこにゃんへのある「誤解」が広まってしまったことを「忸怩たる思い」と言います。「ご当地キャラ界のレジェンド」にいったい何が起きていたのか。幸い、長期休業は回避されたひこにゃん。4年前から駐在し、番記者として100本近い原稿を書いてきた大野記者が騒動を振り返ります。

【動画】「最近すこぶる評判の悪い」と自虐する市長にそっと……優しすぎるぞ!ひこにゃん!

発端は「花火」

 4月13日、ひこにゃんは13回目の誕生日を迎えた。彦根城の城下町にある「四番町スクエア」には各地のキャラや延べ約1300人のファンが集まって祝ったが、人の輪の隅っこで居心地悪そうに長身をすくめている男性がいた。「石でも投げられんかな」と独りごちて壇上に立った。

 「ひこにゃんを危機に陥れたと、最近すこぶる評判の悪い彦根市長の大久保貴でございます」。捨て身の自虐ジョークは、幸いそこそこのつかみになった。

 発端は「花火」だった。

 市は2月議会に、総額443億6千万円の新年度予算案を提案した。財源不足の恐れが将来あることから、一般会計で87事業を見直し、計約11億7200万円を減らす内容だった。

 この「事業仕分け」が物議を醸した。毎夏の彦根大花火大会への補助金支給は中断、彦根ばやし総おどり大会は廃止。小中学校の机や椅子の更新も見送った。

 大久保貴市長は「良い予算が組めた」と胸を張った。だが、大型施設の整備費は堅持。予算案に計上されない市役所本庁舎の耐震化工事費などを含めると、実質的には前年度比で約20億円増と過去最大規模に膨らんだ。

 これには市議会も収まらず、「失政のつけを市民に回すのか」と3月20日に予算案を丸ごと否決した。同じ日に市長の不信任決議も提案されたが、こちらは1票足りずに否決された。

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最終更新:4/18(木) 11:40
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