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アウディ、レベル4自動運転のEVコンセプトカー「AI:ME」上海モーターショー 2019で世界初公開

4/17(水) 0:00配信

Impress Watch

 独アウディAGは4月15日(現地時間)、中国 上海で開催される「上海モーターショー 2019」(会期:4月18日~25日)でコンセプトカー「AI:ME」を世界初公開すると発表した。

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「未来の大都市のためのモビリティコンセプト」のテーマが与えられたAI:MEは、2017年9月のフランクフルトショーで公開された「AIcon」、2018年8月のペブルビーチ オートモーティブ ウィークで公開された「PB18 e-tron」に続き、明確に定義された用途(ユースケース)に基づいて製作された3番目の「ビジョンコンセプト」。今後、9月に開催されるフランクフルトショーで4台目のビジョンコンセプトが発表され、“AIカルテット”が完成するという。

 AI:MEのボディサイズは4300×1900×1520mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2770mm。ハイテクスチール、アルミニウム、プラスチックコンポーネントによる複合素材で構成した比較的軽量なボディが与えられ、125kW(170HP)を発生するモーターを使った駆動ユニットをリアアクスルに搭載。20km/h~70km/hの範囲で走行することを想定しつつ、65kWhのバッテリーを搭載し、1回の充電で長時間運用できることを重視したEV(電気自動車)のシティコミューター。

 対応するインフラが整備された特定のエリアでドライバーが運転操作を完全にシステムに委ねることができる「レベル4自動運転」の機能を備え、車内で過ごす時間を「第3の生活の場」として有効活用できる一方で、車内に備えるステアリングとペダル類を使ってドライバーが運転可能。レベル4自動運転の条件に適合していない地域に行くこともでき、完全な自動運転であるレベル5の機能を有するAIconとは対照的なモデルとなっている。

 駆動ユニットを車両後方にまとめてオーバーハングを切り詰めたことに加え、広い全幅と高い全高が与えられたことで「第3の生活の場」にふさわしい車内スペースを創出。基本的にフロントシートを使う2人乗りとしつつ、リアのベンチシートを使って4人乗車も可能な多用途性を実現。また、クラシックなラウンジチェアからヒントを得たというセパレートタイプのフロントシートは、表皮に暖色系のグレーを使った幅広設計。自動運転を利用している場合に、ドライバーはダッシュボード下のサポートに足を乗せ、長椅子のようにくつろげるようにしているという。

 このほかにインテリアでは、ルーフに繊細なデザインの木製バーを前後方向に棚状に設置。大きなガラス面積を備えるウィンドウとガラスルーフを持ち、電気によって透明度を変化させるスマートガラス「エレクトロクロマティックコントロール」を使って光や熱の侵入を必要に応じて遮断できるようにしている。また、初の試みとして室内に本物の植物を使用している。

 装備ではインフォテインメントシステムの映像を出力する「VRゴーグル」を標準装備。このVRゴーグルでインターネットを閲覧したり、映画や対戦ゲームを楽しむことができる。

 レベル4自動運転を利用できるAI:MEではヘッドライトで路面を照らす頻度が減り、必要性が低下する一方で、ライティングを「他の道路ユーザーとのコミュニケーション」に積極的に活用。Alconで提案した新しい照明技術「デジタルマトリクス ルーミナスサーフェイス」のアプローチをさらに1歩進め、フェンダー上の非常に高い位置にLEDエレメントを組み込むことで、歩行者やサイクリストといった他の道路ユーザーが自車に接近している時でも360度のコミュニケーションを可能としている。

 フロントのLEDユニットとマイクロマトリクスプロジェクターを使って道路や壁面などにグラフィックを投影し、例えば歩行者に対して「横断歩道を渡っても大丈夫」といったサインを送ることができる。さらにこの機能によってドア周辺部を照らし、乗員の安全な乗り降りもサポートする。

 さらにAI:MEは、前方を走行しているクルマがハザードランプを点灯した場合に信号として検出し、それをプロジェクターと車両のLEDユニットで増幅することで他の道路ユーザーに危険を知らせることもできるという。

Car Watch,編集部:佐久間 秀

最終更新:4/17(水) 0:00
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