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キティちゃんとプロゲーミングチーム・DeToNatorが夢の共演。サンリオピューロランドで開催されたファンミーティングをリポート

4/17(水) 10:03配信

ファミ通.com

文・取材:ミス・ユースケ

サンリオピューロランドでかわいいがインフレを起こす


 プロゲーミングチーム・DeToNatorはチーム創設10周年を記念してファンミーティングイベントを開催した。2019年3月30日のことだ。

 プロ野球やサッカーと同じように、ゲームのプレイヤーが集まるゲーミングチームもファンに支えられている団体。いまやファンイベント自体は珍しくないが、今回のイベントはすごかった。

 何と会場がサンリオピューロランドなのだ。

 10年に及ぶ地道な活動で人気と実績を積み上げてきたDeToNatorは、とうとうキティちゃんをはじめとするサンリオキャラクターとコラボしてしまった。


 本イベントは有料チケット制。それでも、日本が誇る“かわいい”の総本山には270人以上のDeToNatorファンが集結した。

 DeToNatorは女子人気も高いチームだ。スポーツ選手にしてもタレントにしても、女子ファンは応援する対象を“かわいい”ものとして認識する。

 “かっこいい”や“おもしろい”といった感情もあるが、それよりも“かわいい”。そういうものなのである。

 とくにチームスポーツのファンは精神的なかわいがり傾向が強い(と思う)ので、DeToNatorとサンリオピューロランドとは好相性と言えるだろう。


 DeToNatorは海外競技シーンへの挑戦に重きを置くチームだ。たとえば、PC版『PUBG』では韓国プロリーグ“PKL”に現地のプレイヤーを採用して挑戦している。

 競技選手以外にストリーマー(配信者)も所属。しばらく日本の競技シーンから離れていて、日本における活動は4人のストリーマーが中心だったが、2018年12月には『PUBG MOBILE』部門が始動した。

 本イベントには、ストリーマー、『PUBG MOBILE』部門、『PUBG』KOREA部門の計13人が出演した(『PUBG』KOREA部門は、選手を裏から支えるスタッフも含めて来日)。


 広義では“ゲームイベント”の一種だが、プログラムは少し変わっていた。

・DETONATOR格付け選手権
・トークショウ
・抽選会&じゃんけん大会

 見ての通り、ゲームをしなかったのだ。

 ゲーミングチームのファンイベントはゲームを軸に構成されることが多い。エキシビションマッチを観る、選手とファンがいっしょにプレイする、レクチャーを受ける、などなど。

 いちばんの理由は“ゲームをしている姿が魅力的だから”だろう。あと、ゲームがあると間が持つ。トークショウは意外と難しいのだ。

 司会進行を務めた江尻勝氏(DeToNator代表)は、「ゲームについてはふだんの配信や大会を観てもらうとして、今回はメンバーの別の姿を見てほしい」と言っていた。なるほど。


“DETONATOR格付け選手権”
 最初のプログラムは“DETONATOR格付け選手権”。部門ごとのチームに分かれ、目隠しをした状態で正解を当てるシンプルなゲームだ。

 GACKT様が「メンタルリセット」したり、YOSHIKI様がお菓子を食べ続けたりしそうな名前だが、DeToNatorオリジナルのゲームなんだろうなと思う。


 前半の問題はゲーマーらしかった。1問目はsteelseriesのマウスパッドを、2問目は同じくsteelseriesのキーボードを人差し指1本で当てるというもの。それぞれ3種類ずつが用意された。

 マウスパッドなら触り心地、キーボードならキーの押し心地で判断するわけだが、ポイントはsteelseriesはDeToNatorのスポンサーだという点。外すとたいへん気まずいことになる。


 ストリーマーたちはイベント出演の場数を踏んでいる。『PUBG』KOREA部門はPKL関連でインタビューを受けることもある。対して、『PUBG MOBILE』部門は結成間もないチームなので、ファンの前に立つのは今回が初めて。緊張でぷるぷる震えていた。

 ストリーマーのYamatoN氏によると、イベント開始前に何度も深呼吸していたとのこと。「これから大会に出るのかな?」と思ったそうだ。

 しかも、ふだんはスマホやタブレットでゲームをするので、マウスパッドもキーボードもあまり縁がない。いきなり試練が容赦なさ過ぎて笑う。


 吟味の後、YamatoN氏とimoNari氏はBを、Hikari氏はAを選択した。気になる正解はB。正解者には“一流の証”が贈られた。

 imoNari氏が「ホットカーペットみたい」と評したBのマウスパッドに触れたYamatoN氏の感想は「床みたい」だった。彼らの指先の感覚はどうなっているのだろう。


 ちなみに、正解だったBのマウスパッドは未発売のモデル。触ったことがないのだから、Hikari氏が間違えるのも仕方ないことではある。

 つぎの利きキーボードもPCゲーマーには有利な種目。巻き返しを図りたいところだ。


 回答は3人バラバラになった。唯一正解したのはSHAKA氏。ストリーマーたちはスポンサー製品の広告塔としての役割もあるので、面目躍如といったところだ。


 続く2問は2択のグルメ問題。高級ケーキとふつうのケーキを、ゲーミング煮豚とふつうの煮豚を食べ比べる。

 ゲーミング煮豚とは江尻氏の実家の会社で取り扱っているうまい煮豚のこと。スポンサーの製品とは違う理由で外せない問題が出てきた。


 正解はBだった。後がないぞ、『PUBG』KOREA。

 最終問題はゲーミング煮豚当て。「食べたことがなくても魂でわかると思います」、「おいしいほうを選べばいいんですよね」などの発言が飛び出したが、果たして。


 4問を終えて、ストリーマー部門は貫禄の全問正解。罰ゲームは受けるのは1問正解の『PUBG』KOREAということになった。

 罰ゲームは少し変わっていた。バラエティー番組でよくある痛い系、ゲテモノ系ではない。それは“イベント終了までサンリオキャラクターのカチューシャをつけること”。

 何てことだ。女子目線だとかわいいメンバーがさらにかわいくなってしまうぞ。


 これには「なるほど、そう来たか」と唸った。来場者は全員DeToNatorのファン。ファンはメンバーたちが苦しんでいる姿よりも、きゃっきゃしてる様子を見たいのだ。需要と供給が成り立っている。

 期せずして経済の基本を学んでしまった。
人柄が見えてくるトークコーナー
 ここからはざっくばらんなトークコーナーだ。

 『PUBG MOBILE』部門はできたばかりなので、まだ人柄が知れ渡っていない。自己アピールをすることになった。

 その中で、Andon氏のアピールポイントは「いままで出会った誰よりもやさしいこと」だった。どうして彼だけ合コンをやっているのだろう。「さみしいときは期待してください」だそうだ。何を?


 はるばる来日した『PUBG』KOREAのメンバーは日本にどういう印象を抱いたのだろうか。

 コメントを聞く分には、「このまま住みたいくらい日本が好き」や「プロゲーマー人生の中で、DeToNatorに所属しているこの瞬間がいちばん幸せ」など、日本を楽しんでいる様子。

 全体的に朴訥とした雰囲気があって好感が持てる。僕は彼らの両親のほうが歳が近いだろうから、甥っ子みたいに感じているのかもしれない。


 DeToNatorはストリーマーたちの人気が極めて高いチームだ。ストリーマー目当ての来場者も多かっただろうが、『PUBG』KOREA部門と『PUBG MOBILE』部門の振る舞いにもしっかり笑いと歓声が起きていた。

 誰しも、知らない選手よりも知っている選手を応援したくなるもの。今回のイベントを機に、競技シーンにも目を向けてもらいたいという狙いもあったのだと思う。


 ファンからの質問に答えるコーナーもあった。

 最初の質問者は小さな女の子。いきなり「SHAKAさんに質問です。Kar98とSKS、どっちが強いですか?」である。

 将来有望な質問に、会場中がどよめいた。念のため説明しておくと、どちらも『PUBG』に登場する武器だ。SHAKA氏の回答は「難しいかもしれないんですけど、今週のパッチで、Kar98がすごく強くなりました」だった。まじめ。


かわいいの申し子がステージに上がった
 宴もたけなわ。最後はグッズなどが当たる抽選会&じゃんけん大会。サンリオピューロランド賞も用意されているということで、プレゼンターが登壇した。


 つい、さん付けしてしまった。動くだけでかわいい。通路を歩いてステージに上る様子を見ているだけで幸せになる。

 抽選はステージ上のメンバーが行い、ハローキティさんとシナモロールさんがお手伝いをしてくれたわけだが、やることなすこと全部かわいかった。かわいいに致死量があったら僕は死んでいる。


 YamatoN氏は「シナモンがすごくかわいい。耳がふわふわで。家に飾りたいくらい」と、捉えかた次第ではサイコパスなことを言っていた。


幸せな空間でした。
 ファンミーティングイベントは幸せな空間だった。みんなにこにこしていて、“雰囲気がいい”としか言えない。

 ここしばらくのDeToNatorはストリーマーの4人が人前に出ることが多かった。今回のファンミーティングイベントで競技選手たちの存在をアピールしたのは、“競技シーンへの取り組み”を強化するという意思表示のようにも感じられる。

 また、『PUBG』KOREA部門と『PUBG MOBILE』部門の選手に、“活動の実感”を与える意味もあったのではないかと思う。ファンからの応援があるからこそ活動できるのだ。

 冒頭で書いたように、DeToNatorは2019年で創設10周年を迎える。サンリオピューロランドコラボのつぎの展開にも期待したい。


おまけの写真
 以下の4点はDeToNator側から提供してもらった写真だ。舞台裏も楽しそうである。

最終更新:4/17(水) 10:03
ファミ通.com

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