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「容姿差別、悩む人のヒントに」 支援団体、21日交流会

4/17(水) 5:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 顔にあざややけどなどがある人を支援する団体「ユニークフェイス研究所」が今月、川崎市で県内初の交流会を開く。自らも顔の右側に大きな赤あざのある代表の石井政之さん(53)=同市川崎区=は「当事者同士が交流する機会は限られている。悩んでいる人のヒントになれば」と話している。

 石井さんは生まれた時から単純性血管腫と呼ばれる疾患がある。幼い頃から他人に顔をジロジロ見られ、「気持ち悪い。お化け」などと心ない言葉を掛けられてきた。

 元々本好きでフリージャーナリストの仕事などをしていた石井さんは、1999年に幼少の頃からの体験をつづった書籍「顔面漂流記」を出版。マイナーなテーマの本にもかかわらず、同じような悩みの持ち主から段ボール2箱分の手紙が届くなど反響がすさまじかった。そこで、石井さんは容姿差別を問う団体の立ち上げを決意した。

 やけどの患者会などは国内にあったものの、顔を出し実名で訴えるケースは少なかったという。ただ、海外では顔に傷や疾患がある人でも堂々と社会に問題提起していた。「諸外国に比べ遅れがちな議論が国内でも活発になれば」。そんな思いから、石井さんは実名での活動を始めた。

 テレビや新聞などのメディアを通じ体験を語り、東京都内を中心に当事者交流会やシンポジウムを開くも運営資金の問題もあり活動は徐々に停滞。結婚を機に2007年に静岡県へ移住すると、参加者は減り活動は滞った。

 「今まで問題提起はしてきたが、当事者一人一人を救うことができなかった」と石井さん。先月に川崎へ移り住んだことを機に、首都圏で活動を再スタートすることにした。

 石井さんは「就職や結婚などいろいろな人にお世話になった。活動は自分に課せられた使命だと思う。一度はやめたが今後は続けたい」と意欲を見せている。

 交流会は21日午前10時からJR川崎駅近くのカフェで行われる。定員10人で事前申込みが必要。当事者でなくてもユニークフェイス問題に関心があれば参加可能。参加費一般千円、学生500円。問い合わせは、石井さん。メールuniqueface@gmail.com

神奈川新聞社

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