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熊本地震、本震から3年 祈る午前1時25分 大和さん家族「何年たっても忘れない」

4/17(水) 15:36配信

熊本日日新聞

 何年たっても忘れない-。3年前の熊本地震「本震」の発生時刻と重なる16日午前1時25分、地震で崩落した熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋付近で犠牲になった阿蘇市の大学生、大和晃さん=当時(22)=の家族らが現地を訪れ、静かに祈りをささげた。

 訪れたのは、父卓也さん(60)と母忍さん(51)、兄翔吾さん(26)の3人。崩落現場脇の道路から、遺体が見つかった谷底をのぞき込み、「何年たっても晃が最後にいたこの時間、この場所を忘れない」。

 大和さんは車で帰宅中に崩落に巻き込まれ、4カ月後に発見された。現場を訪れた人たちが崩れたアスファルト片を積み上げて作った弔いの祭壇にお菓子を供えながら、「こんな寒いところで、一人で寂しくて苦しかったね」と忍さん。吹き下ろす冷たい夜風にかき消されるろうそくの火を何度もつけ直した。

 「形あるものの復興は進むけれど、命は二度と戻らない。晃のことは風化させてはいけない」と卓也さん。視線の先には、24時間休みなく進む新阿蘇大橋の建設工事の明かりが揺れていた。(堀江利雅)

(2019年4月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

最終更新:4/17(水) 15:36
熊本日日新聞

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