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アップルとクアルコム、訴訟で全面和解 特許使用や供給で合意

4/17(水) 4:49配信

ロイター

[16日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>と米半導体大手クアルコム<QCOM.O>が16日、係争中のすべての訴訟を取り下げることを決め、6年間の世界的な特許ライセンスやチップセット供給で合意した。

クアルコムにとっては大きな勝利と言え、昨年はインテル製品しか採用されていなかったiPhone向けに、次世代通信規格「5G」製品を含め、モデムチップを再び提供する環境が整う可能性もある。

合意内容にはアップルからクアルコムへの支払いも含まれるという。規模は非公表。

和解を受け、クアルコム株は23%急伸して取引を終了。アップル株は小幅高だった。

2年間に及ぶ両社の訴訟で、アップルはクアルコムのモデムに関する特許技術供与の慣行が違法だと主張。クアルコムはアップルの特許侵害を非難してきた。

アップルは2016年にiPhoneの一部機種でインテル製モデムチップを採用。その後クアルコムに対する特許使用料の支払いを停止し、18年にはiPhoneでのクアルコム製品の使用を完全に停止した。

両社は新たな供給契約の開始時期を明らかにしていないが、クアルコムが5Gチップをすでに発表しているのに対し、インテルはスマートフォン向け5Gチップの用意が整うのは来年以降としている。

バースタインのアナリスト、ステーシー・ラスゴン氏はこれについて、アップルが5Gチップのサプライヤーとしてクアルコムを選ぶ可能性が高いとの見方を示した。

アップルはインテルからの調達を継続するか明らかにしていないが、1月時点では、常に複数のサプライヤーを模索するのが同社のポリシーだとしていた。

クアルコムは、アップルとの合意により1株当たり2ドルの業績押し上げが見込まれるとした。アナリストは、このうちライセンス契約、供給契約による恩恵がそれぞれどの程度を占めるかは不明だとしている。

アナリストはまた、合意に盛り込まれたアップルからクアルコムへの支払いについて、過去2年間の特許使用料未払い分に当たるのか、今後の使用料の一部を支払うものかも明らかでないとしている。

アップルは17年1月、特許使用料を過大に請求しているとしてクアルコムを提訴。これに対しクアルコムは、アップルが製造委託先に対しクアルコムへの特許料支払いを行わないよう指示しているとして訴訟を起こした。

*内容を追加しました。

最終更新:4/17(水) 8:15
ロイター

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