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ダル、窮地に“開き直り”で復活!330日ぶり白星の3つの理由

4/17(水) 7:00配信

サンケイスポーツ

 マーリンズ2-7カブス(15日=日本時間16日、マイアミ)米大リーグ、カブスのダルビッシュ有投手(32)がマーリンズ戦に先発し、5回2/3で1本塁打を含む4安打2失点、8奪三振で今季初勝利(2敗)を挙げた。右腕の故障に苦しみ、昨年9月には右肘の手術を受けていたが、昨年5月20日のレッズ戦(シンシナティ)以来330日ぶりとなる復活の白星。その要因として3つのポイントが浮かび上がった。チームは7-2で勝利を飾った。

 今季最多96球目のツーシームが8番・ブリンソンの左太ももを直撃したところで、ダルビッシュは降板を告げられた。5-2の六回2死。ベンチでハイタッチの列に迎えられると、素直な思いが口をついた。

 「まだ勝てる力はあったんだなと安心(した)。もう勝てないんじゃないか…と。まあ、ホッとした」

 カブスに移籍1年目の昨季、右腕を次々と不調が襲った。右肘の骨のストレス反応や上腕三頭筋の肉離れで1勝止まり。6年総額約138億円の大型契約で加入しただけに、地元メディアから盛大にたたかれた。

 昨年9月に右肘の骨棘(こっきょく)除去手術を受け、全ての不安を解消して臨んだ今季。4度目の先発でも課題の制球に苦しんだが、四球絡みで招いた一、五回のピンチも無失点と大崩れしなかった。330日ぶりの勝利。「330回、寝たってことですね。相当、寝ていましたね」。照れ笑いを浮かべながら、心を安堵(あんど)感で満たした。

 復活の勝利となったダルビッシュだが、その要因として主に“3つの修正点”を挙げた。1つ目が今季初めて実戦投入したツーシーム(わずかに変化する速球)だ。

 「キャンプのときも1球もブルペンで投げていない。フォーシーム(直球)が(ストライクに)入らないから、もう投げたれと思って。投げたらこれいけるわ、と」

 以前から自信を持つボールだが、依存しないよう今季はあえて封印してきた。これを一回2死から解禁。勝負球にした。

 さらに「(制球を)考えすぎている部分もある。とにかく思いっきり投げる」ことを心掛けた。この日の球場表示最速は99マイル(159・3キロ)。厳密には2013年に計測した自己最速の98・9マイル(159・1キロ)にわずかに届かない98・7マイル(158・8キロ)だったが、完全復活を思わせる数字なのは間違いない。

 3つ目は「ゲーム」。開幕直前から趣味のテレビゲームを封印していたが、今回のマイアミ遠征から再開。人気アクションゲーム「フォートナイト」などに興じた。

 「ゲームをやると、そっちに集中する。それが調整です。調子が悪い、勝てないときは他に気持ちがいくものを作った方がいいのかな」。野球のことばかり考え、苦悩のループにはまりがちな中、気分転換の必要性を再認識した。

 「(チームが)勝つとみんなが喜ぶじゃないですか。そういうのを見ると勝ってよかったなと思います。あしたの練習、また頑張れそうです」。苦しんだ過去からの脱却へ。この1勝が大きなターニングポイントになるかもしれない。

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