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ヤクルト・村上、球団初の10代2戦連発!小川監督に400勝贈った

4/17(水) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・リーグ、ヤクルト9-5阪神、4回戦、2勝2敗、16日、松山)ヤクルトは16日、阪神4回戦(松山)に9-5で勝ち、今季3度目の3連勝でリーグ首位を守った。同点とした一回2死一、三塁で村上宗隆内野手(19)が、チームトップタイの4号3ランを放って勝ち越し。自身初、10代の選手では球団初となる2試合連発でチームを勝利に導き、小川淳司監督(61)に球団史上3人目の通算400勝目(監督代行を含む)を贈った。

 秋季キャンプの地、松山で確かな足跡を残した。同点とした直後の一回2死一、三塁。村上がガルシアの内角の直球に詰まりながらも、右中間へ運んだ。

 「チームが勝てたのが一番よかった。今までチャンスで打てなくて迷惑をかけていたので、何とかしたかった。思い切っていこうと思った」

 キャンプ地で行ったキャンプさながらの早出特打が実った。正午過ぎに球場入りしてから約1時間。村上ら8選手が参加し、休みなく3カ所の打撃ケージ、5カ所のティー打撃で汗を流した。

 2試合連続本塁打は自身初で、10代の選手としては球団初の快挙。「(秋季キャンプが)身になっていると思う」と振り返る19歳は課題の直球打ちで、小川監督に通算400勝目となる白星をプレゼントした。

 3月29日午前。阪神との開幕戦(京セラ)を前に、小川監督は昨年誕生した孫の顔を見るため、大阪市内の宿舎から散歩に出た。「赤ん坊の表情を見ていると飽きないよな」。優しく見守り、声を掛ける。成長を願う姿は、選手への思いに重なる。

 2年目の村上にも開幕から我慢の先発起用を続けてきたが、決断の時は迫っていた。リーグ内の対戦が一巡した12-14日の巨人戦(東京ドーム)。リーグワーストの打率・150、2本塁打、5打点と低迷する中、指揮官は起用法の“線引き”を考えていた。

 「(育成の)方法論はいくつかある。1軍で使い続けるのも一つ。ファームで課題を克服させるのも一つ。巨人戦で『線』を引こうと思っていた」。ところが12日は菅野から2安打、14日には3号ソロを放ち「(方針は)今までと同じではない」という中で先発起用の継続を決めた。

 小川監督には願いがある。「俺の思いは『皆から愛される選手』になってほしいということ」。恵まれた体。練習に耐えうる強さ。いずれ主力選手として屋台骨を背負う選手に求めるのは、その先に進むための要素だ。「初々しさ、必死さ。周りの皆が自然と『頑張れ』と思うことができる。そんな選手になってほしい」。だからこそ、優しく見守り、機を見て声を掛け続けている。

 「勝ったら選手のおかげ。負けたら監督の責任」を信条に400勝を積み重ねた指揮官は、原から節目のウイニングボールを手渡されると「飾るところがないから」と苦笑いしながら、ウインドブレーカーのポケットにしまった。先発全員安打と打線が好調を維持し、3連勝で首位を守った。小川監督のまなざしが、チームに好循環を生んでいる。

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