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「下痢止め」や「便秘薬」はタイプを知って適切に選ぶ

4/17(水) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【市販薬との正しい付き合い方】(18)

「お腹の調子」とは、胃の調子と腸の調子を指すことが一般的です。前回お話しした胃と胃薬に続き、今回は腸と薬について紹介します。

 腸の調子に関係する薬には、止痢薬(下痢止め)、整腸剤、便秘薬などがあります。

 まず、腸の調子=便の形状として捉えるなら、調子が悪い状態は「下痢」と「便秘」に分けられます。ともに、臨床ではよく見られる症状で、ほぼすべての人が一度はいずれかを経験したことがあるでしょう。

 便の水分が異常に増え、液状またはそれに近い状態である下痢便や軟便を繰り返し、腹部不快感や腹痛を伴う状態を「下痢もしくは下痢症」といいます。逆に便秘は便の回数が少ないか、出にくい症状を指し、便秘が続いて治療が必要な状態を「便秘症」といいます。

 下痢の治療に用いられる薬は、ロペミン、タンニン酸アルブミンまたは整腸剤です。これらはいずれもOTC医薬品として薬局で購入が可能です。下痢は無理に止めない方がよい場合(細菌感染によるものなど)もありますが、ひどい場合には止瀉薬を使うことをお勧めします。加えて脱水症状に注意し、水分とミネラル摂取を行うようにしましょう。

 便秘治療薬は、医療用は新しい薬も増えていますが、OTC医薬品では①「軟便剤」と②「刺激性下剤」に分けることができます。①軟便剤は酸化マグネシウムなど腸に水を集めることで便を軟らかくするものです。

 ②刺激性下剤は腸の副交感神経を直接刺激して腸の運動を高めることで排便を促すものです。ピコスルファートやビサコジルがこれに当たります。ただ、お腹が痛くなる場合があり、連用することで効き目が弱くなる場合もあります。注意が必要です。

 下痢も便秘もOTC医薬品で対処が可能なケースも多いのですが、長引く場合は医療機関を受診するようにしましょう。

(神崎浩孝/医学博士、薬剤師)

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