ここから本文です

マクロン大統領「5年以内に再建」 24年パリ五輪視野か ノートルダム大聖堂火災

4/17(水) 10:51配信

毎日新聞

 ◇寄付金、国内外から計840億円

 【パリ賀有勇】フランスのマクロン大統領は16日、国民に向けてテレビ演説を行い、火災に見舞われたパリ中心部のノートルダム大聖堂について、「より美しい大聖堂を5年以内に再建する。我々にはできる」と強調した。一方で、仏捜査当局は大聖堂の改修工事が出火に関係しているとみて、原因の特定を急いでいる。

【写真特集】ノートルダム大聖堂火災 騒然とするパリ

 マクロン氏やパリのイダルゴ市長は15日の火災後、再建に向けて寄付を募る方針を表明。仏テレビ「フランス24」によると16日現在、国内外から計約7億5000万ユーロ(約840億円)の寄付の申し出があったという。

 こうした金銭的な支援の広がりもあり、マクロン氏は、5年後の2024年にパリで開催される夏季五輪に再建を間に合わせたい考えを示したとみられる。約6分間に及んだ演説では「災難を団結する機会に変えるかどうかは、我々次第だ」と国民に呼びかけた。

 火災によって大聖堂は高さ約90メートルの尖塔(せんとう)が焼け落ち、屋根も3分の2が焼失する大きな被害が出た。仏北東部ストラスブールの大聖堂の修復を手掛けたルーブル・ノートルダム財団のエリック・フィッシャー会長が「再建には数十年かかる」との見通しを示すなど、専門家の中には長期化するとの意見もある。

 大聖堂では昨年4月から改修工事が行われていた。フランス24は、火災警報が20分ほどの間隔で2回鳴った後、屋根周辺に組まれていた作業用の足場付近から出火したとみられると報じた。当時は作業員はいなかった。また、仏紙パリジャンは捜査当局の情報として、屋根の改修工事の溶接作業が出火原因である可能性を指摘した。

 仏捜査当局は捜査員約50人態勢で出火原因を調べており、大聖堂の改修工事に関わっていた建設会社5社の従業員らから事情を聴いている。

最終更新:4/17(水) 13:06
毎日新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事