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戦火逃れた米国人形ワレンちゃん 御前崎・浜岡北小で道徳授業

4/17(水) 8:18配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 御前崎市立浜岡北小の3年生25人が16日、戦前に日米友好の証として米国から届いた青い目の人形「マーベル・ワレン」ちゃんを使った道徳の授業に臨んだ。戦時中、ワレンちゃんを処分の危機から救った学校職員の思いを考え、命と平和の尊さを学んだ。

 ワレンちゃんは1927(昭和2)年、米国が日本各地に贈った約1万2千体のうちの一体。新1万円札の顔に起用される実業家渋沢栄一が人形受け入れの中心的役割を果たした。だが、日米間で戦争が本格化すると、国主導で人形の処分運動が広がった。

 同校の前身、朝比奈小にもワレンちゃんの処分命令が出たが、当時の校務員、山田みつさんが「目があるものには命がある」とヤギ小屋に隠し、戦後に継承した。以降、ワレンちゃんは学校の運動会やひな祭りに参加するなど児童に親しまれ、2008年には市の指定文化財になった。

 現在は市立図書館に保管され、この授業と卒業式の時に限り、学校に“里帰り”している。児童はワレンちゃんを間近で観賞し、目を輝かせた。「山田さんへの手紙」と題して、「ワレンちゃんを守ってくれてありがとう。今はみんなの宝物です」などと一人ずつ感想を寄せた。

静岡新聞社

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