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元気そうで安心したで!阪神・原口、大腸がん手術後屋外初フリーで5発「いい感じ」

4/17(水) 7:00配信

サンケイスポーツ

 驚異の回復! 大腸がんからの復帰を目指す阪神・原口文仁捕手(27)が16日、鳴尾浜での2軍残留練習に参加。手術後初めて屋外でのフリー打撃を行い、44スイングで5本の柵越えを放つなど、順調さを披露した。今シーズン中の実戦復帰を目指し、トレーニングに励んでいく。

 グラウンドに立って、野球ができること。たくさんの人に支えられ、待ってもらっていること。すべてをかみしめるように、また打ち始めた。虎が燕に打ち負けた松山から約300キロ離れた鳴尾浜に、打てる喜びを全身で表現する男がいた。大腸がん公表からわずか2カ月半。屋外フリー打撃を再開した原口が、いきなり5本のアーチだ。

 「やっぱり中で打つのと外で打つのでは気分も感覚も違いますし、そのギャップをこれからの練習で埋めていけるようにしていきたいです」

 澄み渡った鳴尾浜の空のように、表情はすがすがしく晴れ渡っていた。2軍本隊は名古屋遠征中。スタンドに詰めかけた虎党も30人ほどだったが、大きな当たりを放つたびに上げる大声と、何より持ち前の力強い打球で、背番号「94」が視線を独り占めした。

 ティー打撃を行った後、打撃ケージへを歩を進める。マシンと打撃投手を合わせ、80スイングした。打撃投手に対しては44スイングで安打性10。そして左方向へ、サク越えを5発。白い歯が何度もこぼれた。青空を高くなぞる白球とともに、原口の満面の笑みがグラウンドに帰ってきた。「最初にしてはいい感じで打てた」と手応えを口をつく。そして「ちょっとマシン(打撃で)も前に飛ばなかったり、ミスショットが多かったので、もう少し、いい感覚で打てるようにやっていきたい」と貪欲なところも、原口らしかった。

 1月下旬に大腸がんを公表し手術。屋外で打つのは、もちろん今季初だった。昨秋キャンプも、オフのトレーニングも“超”がつくほど順調だった。「今すごく、野球がうまくなっている気がします!」と声を弾ませていた。オフのサンケイスポーツ連載で、専属評論家・土井正博氏が連続写真で若手選手の打撃をチェックする「若虎解析」のコーナーにも「僕は見てもらえないんですか?」と立候補していた。実現はしなかったが、ひたむきに、熱心な研究で築き上げてきた打棒は、何があっても失われない。シーズン中のホームゲームの際も、広島・鈴木誠也の打撃練習を見るためだけに早めにベンチに入り、目を凝らしたこともあった。病に思わぬ“足止め”をされる形になったが、自身の打撃を誰より知る、原口のことだ。この日の鳴尾浜でのスイングを、必ず1軍での快音へつなげる。

 「だいたいの動きはある程度でき始めているので、あとは実戦形式だったり、もう少し量をこなしていければ問題ない」

 長い距離でのキャッチボールや守備練習など、一通りのメニューをこなしている。3月7日には「今年中に1軍に戻って活躍したい」と宣言していた。夢が夢でなくなってきた。光が差し込んだ。はっきりと、道が見えた。勝負強い原口が最高の舞台へと歩き出す。

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