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ダル、330日ぶりお目覚め1勝!ラスト2球は米最速タイ159キロ

4/17(水) 5:30配信

スポニチアネックス

 ◇ナ・リーグ カブス7―2マーリンズ(2019年4月15日 マーリンズ・パーク)

 ようやく目覚めた。カブスのダルビッシュ有投手(32)が15日(日本時間16日)、敵地マーリンズ戦で5回2/3を4安打2失点と粘投。昨年5月20日のレッズ戦以来、330日ぶりの白星となる今季初勝利を挙げた。メジャー自己最速タイの99マイル(約159キロ)を計測するなど、今季初めて使ったツーシームも威力を発揮。昨季は右腕の痛みに悩まされた男が、逆襲への一歩をしるした。 

 安堵(あんど)感がにじんだ。実に330日ぶりの白星。6年契約で加入した昨季は右腕の故障に悩まされ、1勝止まりだったダルビッシュは「330回、寝たってことですか。相当寝ましたね」と苦笑いした。

 2回までに3四球。球数が多くなる中で自らを救ったのは、3回から今季初めて使ったツーシームだ。「フォーシーム(直球)が入らないから“ツーシーム投げたれ”と思って投げたら、いきなり(先頭の)カストロがどん詰まり、その後のロハスも詰まっていたので“いけるわ”と」。この回はわずか9球で切り抜け、波に乗った。

 最大のハイライトは5―2で迎えた6回2死。右打者ブリンソンに1ストライク後、2球続けて99マイル(約159キロ)を記録した。  「まだその力が残ってたんだなと分かったので、自信になった」

 最後の球は内角をえぐり過ぎて死球に。これがブリンソンの右太腿→球審の喉元→捕手コントレラスの背中、とビリヤードのように次々当たる珍プレーとなり、全米に動画が拡散された。5回2/3を2失点で降板となったが、復活した球威はインパクト十分だった。

 ツーシームはあくまで苦肉の策。「依存すると駄目。たまに投げる程度がいい」。ただ、この引き出しの多さや柔軟な思考がダルビッシュ本来の強みでもある。登板前夜、シーズン中は封印していた趣味のゲームを解禁。「考えすぎる自分には必要だった。野球のことばかり考えると、たぶん良くない。試合前もあえてゲームして、それが調整だった」と表情を緩めた。

 この日は全選手が背番号「42」をつけてプレーする「ジャッキー・ロビンソン・デー」。初の黒人選手のデビュー記念日にメジャー移籍以来、初めて投げたダルビッシュは「彼がいなければ有色人種の僕らがプレーする機会がなかった可能性がある」と敬意を表した。

 偉大な先人に感謝しつつ、自身も常に新たな可能性を求めて試行錯誤を重ねる。「“やったー”とは思わんけど、まだ勝てる力はあったんだなという安心。1回勝つと安心はしますよね」。まだ完全復活ではない。しかし、次に進むために欠かせない勝利となった。

 【ダル復帰白星まで】

 18年5月20日 敵地レッズ戦で先発し6回2安打1失点で同年唯一の白星。日米通算150勝に到達。  

 5月26日 右上腕三頭筋の腱炎との診断で故障者リスト入り。

 8月19日 1A戦にリハビリ登板したが、右肘痛を再発し1回で降板。翌日の検査で「肘の骨のストレス反応と上腕三頭筋の肉離れ」と診断された。

 9月12日 テキサス州ダラスで右肘の関節鏡視下手術を受け、骨棘(こっきょく)を除去。

 12月20日 自身のSNSでキャッチボール再開を報告。

 19年2月26日 ダイヤモンドバックス戦でオープン戦初登板し1回1/3を無安打2失点。直球の最速は96マイル(約154キロ)。

 3月30日 開幕2戦目のレンジャーズ戦で今季初先発し2回2/3を3失点。4月4日のブレーブス戦、同10日のパイレーツ戦では黒星を喫した。

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