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東京五輪スケジュール発表 選手ファーストより米テレビ局NBCの意向を反映

4/17(水) 16:45配信

東スポWeb

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は16日、都内で会見を開き、東京五輪の競技スケジュールの詳細を発表した。来年7月24日に開会式を迎え、8月9日まで史上最多33競技・339種目が行われる。特定の日に朝から夜まで決勝種目が重なるという異例の日程となり、日本列島の盛り上がりは必至だが、これはあくまで“米国シフト”の副産物。選手ファーストの理念よりも「カネ」が優先される形となった。

 この日は国際オリンピック委員会(IOC)理事会で凍結されているボクシング13種目を除く326種目の日程が公表された。開会式2日前(7月22日)の午前9時からソフトボール(福島・あづま球場)を皮切りに8月1日は「スーパーサタデー」として21種目、同2日は「ゴールデンサンデー」として26種目、同8日は最多30種目の決勝が用意された。開催国の日本としては、同日に人気種目の金メダリストが続々と誕生することで、朝から晩まで話題が尽きない形となる。

 だが、これはあくまで“米国シフト”の影響と言ってもいい。陸上はトラックとフィールド競技を合わせた9種目、他にもバスケットボール、ビーチバレー、女子サッカーなどの決勝が午前開始。時差のある米国で夜のテレビ放送に合わせた設定になっており、1兆円を超える金額を投資して32年夏季五輪までの放映権を獲得した米テレビ局NBCの意向が反映されたことは想像に難くない。

 実際、会見では海外メディアの記者から「放送局から特定の競技に関してスケジュールを変えてくれと言われたのでは」との質問が飛ぶ一幕があった。これに対して組織委スポーツディレクターの室伏広治氏(44)は「国内外の放送局と直接コンタクトを取ることはない」としたうえで「直接コンタクトを取るのはOBS(五輪放送機構)。だいたいどこの国か想定はできてもOBSからの要望、競技面で各IF(国際競技連盟)と一緒に考えていくことになるので、ここで具体的に放送案件があったか明確なことは言えない」と慎重に語ったが…。

 決勝午前開始の競技団体からは選手の体調管理や集客への影響で戸惑いの声も出ている。すでに“米国シフト”が敷かれた昨年の平昌冬季五輪でも、午前開始のフィギュアスケートでは、一部選手のパフォーマンスに影響が出た。いつの世にもお金の力は絶大とはいえ、選手にとっては厳しい大会となりそうだ。

最終更新:4/17(水) 16:45
東スポWeb

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