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SKグループが4000億ウォン投資してLNG運搬船建造した理由は…

4/17(水) 18:06配信

中央日報日本語版

北緯35度28分588秒。東経129度24分205秒。

17日午後1時40分。韓国南東部の蔚山市東区(ウルサンシ・トング)の現代重工業海洋プラント事業場。SKグループが2000億ウォン(約197億円)かけて建造した天然ガス(LNG)運搬船の操舵室内のGPS(衛星利用測位システム)装備は現代重工業沖を指していた。操舵室内部にはペイントの臭いが充満していた。この運搬船は7万5000トンのLNGを運ぶことができる。この船舶の組み立てに投入されたパイプの長さだけで10キロメートル以上になる。SK海運のイ・セグン首席監督は「対馬沖までの試験運航を完了し、命名式に先立ち最後のペイント作業を進めているところ」と説明した。

SKグループ内でLNG事業を進めているSK E&Sが建造した天然ガス運搬船「Prism Agility(プリズム・アジリティ)」は今月26日に命名式を開いてLNGを運ぶためにオーストラリアに向けて出発する。SK E&Sのもう一隻のLNG運搬船は5月中に現代重工業から引き渡される予定だ。

SK E&Sのパク・ヒョンイルLNG部門長は「国内民間企業がLNG運搬船を建造して運営するのはSK E&Sが最初」と話した。韓国国籍のLNG運搬船は計27隻だが、すべて韓国ガス公社が運営している。SK E&S LNG運搬船2隻は2020年上半期から米国メキシコ湾に位置したフリーポート(Freeport)LNG液化ターミナルを通じて米国産のシェールガスを韓国に運んでくる予定だ。

SK E&Sは2014年に米ウッドフォード(Woodford)ガス田事業に投資し、今後20年間、毎年米国産LNG200万トンを韓国に持ち込むことができる契約を結んだ。パク・ヒョンイル氏は「LNG運搬船の引渡を受けてガス田-LNGターミナル-発電所につながるLNGバリューチェーンを完成した最初の韓国民間企業になったということに意味がある」と話した。これに先立ち、SK E&Sは2005年にインドネシア・タングー(Tangguh)天然ガスの長期供給契約の締結をはじめ、ガス田やLNG発電所などに投資している。2006年に稼働を始めた光陽(クァンヤン)天然ガス発電所をはじめ、全国で計4カ所の発電所を運営している。

世界エネルギー業界ではLNG発ビッグバンが進んでいる。米国製油企業のシェブロンは今月12日(現地時間)、37兆ウォンを投資して米国エネルギー企業アナンダコを買収すると発表した。

アナンダコはアフリカでLNGガス田開発などを進めている。シェブロンがLNG分野で先頭走者となるためにアナンダコを買収したとの分析もある。ブルームバーグは「アナンダコがアフリカ・モザンビーク近隣海域でLNGガス田を開発している」とし「アナンダコの買収はこれを念頭に置いたもの」と報じた。シェブロンの最高経営責任者(CEO)マイケル・ワース氏は「メキシコ湾などでアナンダコが開発しているLNGガス田等は、シェブロンの天然ガス分野ビジネスの拡大において核心的な役割を果たすだろう」と話した。

これとが別に、世界エネルギー業界1位企業のエクソンモービルは今後2年間、設備投資に650億ドル(7兆3000億円)を注ぎ込む予定だ。このうち半分をシェールガスなどLNG分野に投資するという。ロイヤル・ダッチ・シェルはカナダのLNGガス田の開発に13兆ウォンを投資する予定だ。

LNGが注目されているのは世界的に最も多く消費されるエネルギー源である石炭に比べて炭素排出量を減らすことができるからだ。これに加えてシェールガス採掘技術が発展し、LNG消費が中国を中心に急速に伸びているからだ。韓国エネルギー公団によると、シェールガスは米国・中国・ロシアなど世界31カ国に約187兆4000億立方メートルが埋蔵されていると推定されているが、これは人類が60年間使用できる量だ。このうち中国に埋蔵されているシェールガスは31兆立方メートルで世界で最も多い。続いてアルゼンチン(22兆立方メートル)、アルジェリア(20兆立方メートル)、米国(18兆立方メートル)、カナダ(16兆立方メートル)の順となっている。

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