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「メイプルストーリーM」レビュー

4/17(水) 12:00配信

Impress Watch

 4月10日よりサービスがスタートしたAndroid/iOS用MMORPG「メイプルストーリーM」。4月12日にはさっそく50万ダウンロードを達成し、好発進となったMMORPGだ。

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 大まかな内容については、開発中のバージョンでプレイした体験レポートにてご紹介しているが、実際に触ってみると、驚くほどAIにクエスト進行を任せられ、さらにサクサクとレベルアップできる作りになっていた。

 また、そのことでマルチプレイへ飛び込むことへのハードルがとても低くなっている。「メイプルストーリー」初心者にも経験者にも遊びやすい、今のプレイ環境に合わせたアレンジとなっていた。それでは、その手触りを詳しくご紹介していきたい。

■よくできた自動プレイ! 空いた時間を使ってじっくり育成

 まず「メイプルストーリーM」の概要を振り返っておきたい。本作は、2DスクロールのMMORPGで、PC版「メイプルストーリー」と同じ世界の中で冒険していく。キャラクターデータそのものはPC版と独立しているが、アカウントは同じものが使えるようになっている。

 「メイプルストーリーM」ではメインストーリーを含むクエストが多数用意されている。新人の冒険者として本作の世界に入り、数々のトラブルを解決したり、悪の組織「ブラックウィング」と対決したりしていく。

 操作はバーチャルパッドで行なうが、移動や戦闘のほとんどは自動進行が可能。ゲーム開始直後は自動で進むように設定されており、自動で進めることをゲーム側で推奨されているような形だ。

 注目なのは、この自動進行システムがよくできていること。一旦クエストを受諾すると、目的地までの移動と戦闘、目標アイテムの回収、そして達成の報告までをすべて自動で行なってくれる。戦闘中はスキルも回復アイテムも惜しみなくバンバン使ってくれるので、「手動にしないとまともに戦ってくれない」という不満がない。安心して「AIに任せっきり」にさせられる仕組みだ。

 自動戦闘を駆使すると、アクションに関してはほとんど操作しなくて済む。ただ、クエストの進行や装備、スキルの設定などは自分で行なう必要があるため、ところどころのケアは欠かせない。設定だけを整えて、実際の戦闘はAIの様子を見守るようなプレイになり、感覚的にはシミュレーションゲームに近い。

 なおオススメのプレイ方法は、音を出してプレイすること。システム側では、ひとつのクエストが一通り終わったときに「到着!」とアナウンスしてくれるので、画面から目を話していてもプレーヤーの操作が必要になる瞬間がわかるようになっている。

 BGM代わりに「メイプルストーリーM」のサウンドを聞きながら作業して、「到着!」と言われたらストーリーの行方とキャラクターのケアをしていけば、実に効率的に本作を楽しめるというわけだ。もちろん、自分のキャラクターがバシバシ敵をやっつけていく様を眺めるのも楽しいだろう。

 さらにクエストの自動進行とは別に、本作には戦闘のみに特化した自動進行モード(自動戦闘)も用意されている。自動戦闘モードをオンにすると、クエストとは関係なしにそのエリアにいる敵と延々戦ってくれる。このモードは使える時間が決まっていて、1日1回、2時間まで無料でチャージが可能。それ以上は特定のアイテムの使用が必要となる。

 自動戦闘に関しては、アプリを起動していない間も戦闘してくれるので、まったくプレイできない時間さえも有効に使える。実際に自動戦闘をオンにしてアプリを落とし、次に起動したときには大幅にレベルがアップしている、ということもあった。

 クエスト進行とレベルアップに関しては、この2つの「自動モード」を利用することで、どんどん進められる。転職のような複雑な仕組みを理解する必要もなく、レベルが一定数上がるだけで派手で強いスキルが解放されていく。キャラクターの育成に関しては、時間がかかる以外はとにかくストレスがない。

 マルチプレイによるプレーヤー同士のコミュニケーションがウリのひとつとされている本作だが、総じて言えばソロでもガンガン進められるようなシステムだ。PC版の「メイプルストーリー」から、大胆にアレンジした本作ならではのポイントと言えるだろう。

■猛スピード成長はマルチプレイへの布石

 個人的な印象としては、あえてソロでどこまでも育てられるシステムにしておくことで、「いつでもマルチプレイに移行できる」という狙いがあるのではと思っている。

 本作のマルチプレイ要素では、フィールド上で他のプレーヤーとすれ違う以外にも、特定のMOダンジョン「エリートダンジョン」での協力や、チャットによるコミュニケーションが可能となっている。MOダンジョンではランダムに集まったプレーヤーと協力してボスを攻略できるほか、ギルドに所属すれば、より気心の知れた仲間とプレイできるだろう。

 繰り返しになるが、本作では特に意図せずともレベルが上がり、装備もスキルも相応のものが備わって、どんどん強くなっていく。レベル1のまっさらな状態から始めても、数時間ほどプレイしていればレベル35にあっという間に到達する。レベル30になればギルドに入れるようになるし、レベル35になれば上の「エリートダンジョン」にも入場できるようになる。

 たとえ自動進行であってもここまでキャラクターを育てたのであれば、どんな職業でもダンジョンでは存分に活躍できる。攻略上は十分すぎるほどのステータスが整っているはずだし、なにしろダンジョンの中でも自動進行の設定が可能だ。

 つまり初心者でも経験者でも、誰であっても活躍できるように本作はできている。自動進行によってプレーヤースキルにほぼ依存しないような作りになったことで、操作についていけなかったり、プレイ時間が取れなかったり、レベル上げに疲れたりするような問題がクリアされている。

 職業や外見を含めた自分の理想のキャラクターを目指しながら、他のプレーヤーとのコミュニケーションとダンジョン攻略を楽しむ。まさに王道的なMMORPGの設計だが、「メイプルストーリーM」ではキャラ育成要素をがっつりとシンプルにしたことで「次はどこに行きますか?」、「毎日22時に集まろう」などといったコミュニケーションの部分により集中できるようなゲームへと仕上がっている。

 その上で、本作ならではの機能だと思うのが、チャット機能に特化した縦画面モードだ。「メイプルストーリーM」は横画面でプレイするために作られているが、ゲーム内の機能で縦画面へと切り替えられる。

 縦画面に切り替えると、画面の大半をチャットエリアが占めるようになり、キャラクターの動きがなんとなくわかる程度に縮小された画面とともに、チャットを思う存分楽しめる。縦画面なので、文字入力も普段のスマホ感覚で利用できる。

■「メイプルストーリーM」は今ならではのスマホMMORPG

 総合するなら、「メイプルストーリーM」は、少し手をかけてあげるだけで猛スピードで成長していくキャラクターを眺める楽しみがありつつ、他プレーヤーとのコミュニケーションが何より尊重されているタイトルだと思う。

 初心者には入りやすいし、経験者にとっても「いつもの感じ」にすぐ戻りやすい内容になっているのではないかと思う。個人的には、ストーリーの会話の日本語訳がやや怪しいなと感じながらも、壮大に展開していくシナリオをじつに楽しんでいる。

 自分は操作せずとも、キャラクターが様々な世界を冒険してくれている感じが意外に新鮮で、こうして原稿を書いている隣では我がかわいいフレイムウィザードがせっせと敵を倒している。この手がかからない感じが、今ならではのスマホMMORPGなのだということをよく実感できる。

 キャラクターは7体まで無料で作れるし、「冒険者」と「シグナス」では同じ世界を冒険していても微妙にストーリーが異なったりする。ストーリーに興味があるのであれば、両陣営それぞれのストーリーを追っていくのも楽しいのではないだろうか。

【4月19日:編集部追記】
レベリングにおける装備周りの表現について、より適切なものへと変更しました。

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GAME Watch,安田俊亮

最終更新:4/19(金) 19:22
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