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ジョコ大統領が勝利宣言 インドネシア大統領選

4/17(水) 20:49配信

毎日新聞

 【ジャカルタ武内彩】インドネシア大統領選挙は17日、投開票が行われた。主要民間調査機関の開票速報などによると、再選を目指すジョコ大統領(57)が優位の情勢。ジョコ氏は「国家としてまた一つにまとまろう」と述べ、事実上の勝利宣言を行った。

 開票速報によると、ジョコ氏は17日午後9時(日本時間同日午後11時)時点で10ポイント程度リード。選挙管理委員会の正式発表には時間がかかるとみられる。ただ、野党候補の元陸軍幹部、プラボウォ氏(67)陣営は「投票時に多くの妨害があった」などと主張。支持者らが大規模な抗議行動を起こす可能性もある。2014年の前回大統領選では、落選したプラボウォ氏が結果に異議を申し立てたものの憲法裁判所が棄却し、警察とデモ隊の衝突が起きた。

 前回大統領選で庶民出身として初の大統領となったジョコ氏は、インフラ整備などの実績を強調した。また、副大統領候補に著名なイスラム教指導者を起用し、保守的なイスラム教徒の支持取り込みも図った。

 一方、1998年まで約30年間続いたスハルト政権で軍高官を務めたプラボウォ氏は、当時の「開発独裁」時代さながらの強い指導力を前面に打ち出した。物価上昇など現状に不満を持つ層に支持を訴えたほか、排他主義的な主張でイスラム保守勢力にアピールした。

 有権者は17歳以上の約1億9200万人で、30代以下の若い世代が半数以上を占める。大統領の直接選挙が始まった04年以降、投票率は70%前後で推移してきたが、今回は大幅に下落するとの見方が出ている。前回選と同じ顔ぶれの候補者や、旧態依然とした選挙戦に飽きた若者の間で「選挙離れ」が起きているという。

 この日は、初めて国会議員(定数575)や地方代表議会議員(定数136)を選ぶ総選挙と、地方議会議員選挙が、大統領選と同時に行われた。投票所は全国で約81万カ所にのぼり、一部では投票用紙などの到着が間に合わないトラブルもあった。

最終更新:4/17(水) 23:08
毎日新聞

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