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ロボットが運転手を点呼 バス、トラック事業者へサービス提供

4/17(水) 21:09配信

毎日新聞

 東京海上日動リスクコンサルティング(TRC、東京都千代田区)とソフトウエア開発・販売会社「ナブアシスト」(前橋市)は共同で、自動車運送事業での点呼業務や運転手への指導・監督に関し、ロボットを使った新たなサービスを始める。ロボットが業務を代行することで、正確な記録管理や大幅な業務効率化が期待される。

【ロボットの点呼を動画で】

 バスやトラックの事業者は、営業所ごとに運行管理者を置くことを義務付けられている。しかし、TRCによると、安全管理業務の担い手である運行管理者の負担は大きく、運転手への研修の準備時間がとれなかったり、記録管理が不十分だったりするなどの理由で、国から指導・監督に関する行政処分を受けるケースも後を絶たない。若手の運行管理者がベテランの運転手に対し、指示伝達をためらうケースもあるという。

 ロボットを使ったサービスの一つは「点呼」。顔照合による本人確認をした上で、呼気や免許証、睡眠時間を入力することによる体調面などをロボットがチェックする。運行管理者が事前入力した指示事項を運転手に伝えることもできる。

 もう一つは「安全指導」。例えば、過積載について、危険性や罰則、防止のポイントなどを画面で紹介。おさらいとしてクイズ形式で知識の定着を図る。

 これらの記録はクラウド上でデータベース化され、運行管理者は記録整理が容易になる。5月に実証実験を始め、7月の本格導入を目指す。

 ただ、現在の国の規則では、ロボットのみによる点呼は認められていない。今回の取り組みではロボットの傍らに運行管理者がいて、対面監視も同時に行うことを条件とする。

 実際の運用では、顔色が悪いのに「体調が良い」と答えたり、実際の睡眠時間を入力しなかったりして、ロボットが正しく認識できないケースも懸念される。TRC自動車リスク本部の本多尚登・主任研究員は「『人の目』とロボットの双方を効果的に併用していきたい」と話す。【後藤豪】

最終更新:4/18(木) 9:07
毎日新聞

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