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正体不明の異物はあるのか? 最新サーバの搭載チップ事情

4/17(水) 15:21配信

EE Times Japan

チップの地域・機能比率を分析

 図4は、全44チップの分布をまとめたものである。プロセッサとメモリを除いており、プロセッサとメモリを入れると比率は変わる(プロセッサは米国製がほとんど。メモリは韓国製または米国製だ)

 図4の左側は、搭載チップメーカーの本拠地をグラフで示したが、圧倒的多数を占める米国のTIだけは、単独で表した。グラフの通り、約7割がTI製だ。それ以外にも米国メーカーのチップが多数使われる。米国メーカーチップが4分の3を占めているのである。残りは台湾メーカーのPC向けチップがサーバにも活用される。それ以外ではドイツメーカー、オランダメーカーなどが続く。本グラフは機能チップだけであり、受動素子(コンデンサーなど)を含めると日本製も使用される。

 サーバと言えばプロセッサとメモリ、と思いがちだが、実際にはメインボード上には多くのアナログチップ、アナログとデジタルと混載したミックスドシグナルチップが多くを占めている。搭載チップの4分の3はアナログチップだ。さらにクロック系、センサー(温度や電圧、電流を検知する)、ドライバIC、パワー半導体などが並ぶ。

 デジタルプロセッサは日々、プロセスの微細化に向かい、コア数を増やして動作周波数を上げ、能力を高めている。またメモリも同様に先端プロセスを用い、記憶密度を上げ、動作周波数を上げ、転送ビット幅を広げている。ここには競争があるが、アナログもそれらプロセッサ、メモリの機能、性能を引き出すために日々使用が広がっている。

 さて、今回、分析結果を紹介した以上のケースでは、中国製チップの搭載数はゼロであった!!

 現在、弊社ではスーパーコンピュータ(=コンピューターの性能ランキング「TOP500」の上位にランクインしているサーバーの1つ)のラックも1台分解し、解析しているところ。詳細はここには記さないが、大きな特長はアナログチップ(電源系やタイミング系)が数多く使われていることだ。

 デジタルの使用が広がれば広がるほど、アナログの使用も増えるといえそうだ(本当は細かく説明したいところだが今回は割愛する)

 スマートフォンも同様だ。メインのプロセッサはデジタルだが取り囲むように電源IC、オーディオチップとトランシーバー、センサー、パワーとデジタル以外のチップ搭載が増えている。デジタルは1つ、アナログは複数。パワーとセンサーはさらに搭載数が多い。

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最終更新:4/17(水) 20:40
EE Times Japan

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