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佐藤浩市 渡辺謙 邦画異例の英語同時通訳会見「Fukushima50」

4/17(水) 14:40配信

スポーツ報知

 俳優の佐藤浩市(58)、渡辺謙(59)が17日、都内で映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」(2020年公開、若松節朗監督)のクランクアップ記者会見に出席した。

 2011年の東日本大震災時に発生した東京電力福島第1原発事故に対応した作業員約50人の奮闘を描く作品。佐藤は1・2号機当直長・伊崎利夫(仮名)役、渡辺は故・吉田昌郎所長役を務める。

 原作は門田隆将氏のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」。福島原発を扱った映画は、事故後の官邸とメディアの闘争を描いた「太陽の蓋」(16年)があるが、本作は原発事故自体をテーマにした初の劇映画となる。昨年11月にクランクインし、このほど撮影を終えた。海外公開も視野に入れ、この日は邦画では異例となる英語の同時通訳を介しての会見となった。

 佐藤は「人間は忘れなければ生きていけないことと、忘れてはいけないことがあるが、この映画は後者。この映画を見た方がどういう思いを描くか、大事に映画を進めてきました」と神妙な表情で振り返った。出演者の中で唯一、実名の吉田所長役で出演する渡辺も「非常にプレッシャーのかかる役でした。吉田さんはテレビ会議など色んなところでメディアに扱われることも多かったので。吉田さんが実はテレビ会議が終わった後に『バカヤロウ』といった回数を正の字に書いていたとか、メディアに映し出されてない吉田さんを根堀り葉堀り聞いて、役をつくらせて頂きました」と語った。

 佐藤と渡辺は13年の「許されざる者」以来の共演。佐藤は「年齢は1つしか違わないけど、風格が彼に漂ってる。戦友のような気分で一緒に頑張って来れた」と感謝。渡辺も「全幅の信頼を置ける同士。吉田所長の役は何度かオファーがあったが踏み出せなかった。佐藤浩市が立ってくれるからこそ、一歩を踏み出せた」とたたえ「(共演した際に)浩ちゃんの100本目の作品に出る約束をしたけど、多作だから100本を超えちゃって、お付き合いできなかった。その時に約束した答えをこの映画で出したい」と男気も見せた。

 東京五輪と同じ年の公開となるが、佐藤は「福島はまだ何も終わっていないどころか始まっていないかもしれない。(震災を)振り返りつつ、前を向くために何を考えるか。自分も考えたい」と力を込めた。

 この日は撮影の様子もスライドで一部公開され、2人は撮影当時の状況を熱っぽく語っていた。

最終更新:4/17(水) 15:09
スポーツ報知

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