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望海風斗が南部弁披露、雪組「壬生義士伝」に「望海はどこだと思われるかも」

4/17(水) 17:45配信

ステージナタリー

宝塚歌劇雪組 かんぽ生命 ドリームシアター「幕末ロマン『壬生義士伝』」「ダイナミック・ショー『Music Revolution!』」の制作発表会が、本日4月17日に東京都内で実施された。

【写真】宝塚歌劇雪組 かんぽ生命 ドリームシアター「幕末ロマン『壬生義士伝』」「ダイナミック・ショー『Music Revolution!』」制作発表会より。(メディアギャラリー他17件)

会見は望海風斗、真彩希帆、彩風咲奈によるパフォーマンスからスタートした。3名は「壬生義士伝」より、望海演じる南部藩の下級武士・吉村貫一郎が、貧困に苦しむ家族を救うために脱藩し、新選組隊士になることを決意する場面をお披露目。望海らは南部弁のセリフを披露しつつ、伸びやかな歌声を響かせ、報道陣からの大きな拍手を浴びた。

その後改めて、株式会社かんぽ生命保険の植平光彦取締役兼代表執行役社長、宝塚歌劇団の小川友次理事長、「壬生義士伝」原作の浅田次郎、脚本・演出の石田昌也、「ダイナミック・ショー『Music Revolution!』」作・演出の中村一徳のほか、望海、真彩、彩風が壇上に姿を現した。

浅田の作品が宝塚歌劇団で舞台化されるのは、2017年の「王妃の館」に続き2回目。これについて浅田は「『王妃の館』『壬生義士伝』は同時期に連載していた。約20年後にその2つを宝塚歌劇団で上演していただくとは」と感慨深げに語る。また浅田は「『壬生義士伝』は400字詰め原稿用紙1200枚に及ぶ長い話。この長編を舞台にするために、この方が一番お困りだと思いますが……(笑)」と石田を示して会場の笑いを誘い、「小説を書くときはそこ(映画化や舞台化)まで考えていないのでご迷惑をおかけしますが(笑)、大変楽しみにしています」と期待を寄せた。

これを受けた石田は「近藤勇や土方歳三が主人公の作品は多くありますが、トップスターが比較的名もない下級武士を演じるのは珍しい。そのため真ん中に近藤や土方がいて、後列の一番端にトップスターを配置するしかないといった難しさがあります」と苦笑を漏らす。さらに石田は「宝塚の時代ものなら、沖田総司や天草四郎といった“2.5次元”的な二枚目が喜ばれるかなとも思いますが、浅田先生の作品には生身の、市井の人々が描かれている。そこを表現できれば」と胸の内を語り、「小説で結末を知っていても涙が出るような作品にしたい」と意気込んだ。

「ダイナミック・ショー『Music Revolution!』」では、代表的なジャンルの音楽の起源から今に至るまでの発展をテーマとしたパフォーマンスが繰り広げられる。作・演出の中村は「“Revolution”とはいえ重いテーマではなく、新時代を切り開き、雪組が進化する姿を連想させる作品にできたら」と構想を述べる。中村はまだショーの稽古が始まっていないことを明かしつつ、「今朝『壬生義士伝』のリハーサルを拝見し、素晴らしい作品になる予感がしました。ショーもこれに負けずに、しっかり稽古を重ねたい」と期待をのぞかせた。

望海は石田のコメントを受けて「確かにお稽古では真ん中に近藤や土方がいて、私は端っこに立っています。お客様には『望海はどこだ』って思われるかもしれません」と笑いつつ、「吉村貫一郎は宝塚でよく描かれるリーダー的な役柄ではありませんが、彼が後世に残したものは大きかったと思います。彼の人としてのあり方を表現できたら」と目標を掲げる。「Music Revolution!」を手がける中村については、「先生は今の雪組を知り尽くしていらっしゃる。音楽の力を借りて雪組の勢いをお届けできるよう励みます」と信頼を寄せた。

「壬生義士伝」でしづ / みよ役を務める真彩は「子供を持つお母さんの強さや、夫を待つ妻としての強さを表現し、彼女の心を皆様にお届けしたい」と真剣な表情を見せる。また真彩は「Music Revolution!」について「中村先生にはいつも『みんなでがんばるぞ』という気持ちが溢れるショーを作っていただいています。皆様に“革命”をお届けしたい」とコメント。続けて「精一杯お稽古を重ねてまいりみゃす……!」と噛みつつも「よろしくお願いします!」と笑顔で挨拶を締めくくった。

2016年に「浪漫活劇 るろうに剣心」で斎藤一役を演じた際、浅田の「一刀斎夢録」を読んだと明かすのは彩風。彩風は「先生の作品には人間の生きる力が込められています。お稽古を重ねながら原作を紐解き、大野次郎右衛門をさらに掘り下げたい」と語る。さらに彩風は、望海演じる貫一郎の竹馬の友・大野を演じることに触れ、「一筋縄でいかない友人関係ではありますが、2人にしかできない関係を見せられたら。心をぶつけ合ってお稽古に励みます」と望海に視線を送った。

公演は5月31日から7月8日まで兵庫・宝塚大劇場、7月26日から9月1日まで東京・東京宝塚劇場にて。チケットの一般販売は、宝塚大劇場公演が4月27日、東京宝塚劇場公演が6月30日にスタートする。

■ 宝塚歌劇雪組 かんぽ生命 ドリームシアター「幕末ロマン『壬生義士伝』」「ダイナミック・ショー『Music Revolution!』」
2019年5月31日(金)~7月8日(月)
兵庫県 宝塚大劇場

2019年7月26日(金)~9月1日(日)
東京都 東京宝塚劇場

□ 「幕末ロマン『壬生義士伝』」
原作:浅田次郎「壬生義士伝」(文春文庫)
脚本・演出:石田昌也

□ 「ダイナミック・ショー『Music Revolution!』」
作・演出:中村一徳

出演:望海風斗、真彩希帆 ほか

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