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与党党首対応に溝 大阪12区補選応援、公明代表見送り

4/17(水) 22:18配信

産経新聞

〈統一地方選・大阪〉

 衆院大阪12区補欠選挙(21日投開票)で党首の対応をめぐり自民、公明両党に溝が生じた。安倍晋三首相(自民党総裁)が選挙戦最終日の20日に党公認候補の応援に入るのに対し、党本部推薦を出した公明党の山口那津男代表は大阪入りを見送る。両党は補選に公認候補を擁立した日本維新の会との距離感にそれぞれ苦慮しているが、双方の対応の差にも表れた。

 自民党の二階俊博、公明党の斉藤鉄夫両幹事長は17日、都内で会談し、大阪12区補選の勝利に向けて全力を挙げることを確認した。ただ、斉藤氏は山口氏の大阪入りについて、補選と同じく行われている統一地方選の党候補の応援で予定が埋まっているとして「日程上、厳しい」と伝えた。公明党は山口氏の代わりに太田昭宏前代表を大阪入りさせる方向で調整している。

 山口氏の大阪入りは、自民党の甘利明選対委員長が15日に大阪府内で行った演説で「恐らく山口氏も首相とマイクを握ると思っている」と述べて注目を集めた。公明党幹部によると、甘利氏から要請はあったが、返答前に山口氏の大阪入りに言及したという。別の幹部は「何の根回しもない」と憤りをあらわにした。

 公明党が神経をとがらせるのは、7日に投開票された大阪府知事・大阪市長のダブル選の影響が次期衆院選に暗い影を落としているからだ。ダブル選に勝利した維新は、公明党と住み分けてきた大阪、兵庫の衆院6選挙区で対抗馬を擁立する構えを示している。衆院選で維新との全面対決に突入すれば「かなり厳しい」(幹部)結果も予想され、これ以上の維新との関係悪化は避けたいとの思惑もあるとみられる。

 自民党も大阪ダブル選で党内にしこりを残す。首相や菅(すが)義偉(よしひで)官房長官は改憲勢力の維新が自民党府連と敵対したダブル選で大阪入りを見送った。二階氏は選挙後、「サボタージュがあったとすれば、けしからんことだ」と憤った。党内の不信感を払拭するためにも首相は大阪に入るが、「それでは遅すぎる」との不満がくすぶっている。(大橋拓史)

最終更新:4/17(水) 22:18
産経新聞

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