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中村コーチが認める「とんでもない強肩」ドラゴンズ新時代の扇の要、加藤匠馬の覚悟

4/17(水) 10:10配信

CBCテレビ

「同じイニングに3回も投球を逸らすって言ったって、オレなんか、3球連続で逸らして、ボロボロになったことあるよ」

星野仙一時代の名捕手、中村武志バッテリーコーチが懐かしそうに振り返る。2019年4月13日甲子園での阪神3連戦2日目。与田新体制で開幕戦から大抜擢の若手、加藤匠馬捕手の捕球練習を見守りながら。

加藤捕手は前日のナイターで、自身プロ初打点となるタイムリーヒットを放った直後、守りで同じイニングに3度も投球を後ろへ逸らし、慌ててバックネット前を走るシーンを繰り返してしまった。しかもリリーフ投手の代わり端の低めのボールを。(記録上は、投手に責任のある暴投)

そのイニング途中、堪らず中日ベンチは動く。伊東勤ヘッドコーチの進言もあり、与田監督が捕手のみの交代を申告。代わった大野奨太捕手がチームを引き締め、ゲームを落ち着かせた。

チームは初戦に勝利したものの、加藤捕手にとっては堪らない甲子園でのゲームの翌朝、全く眠れなかったという。
「この悔しさと申し訳なさは忘れません。思い出したくなくても思い出し続けます。もし、またチャンスをいただけたら、体のどこに当ててでも、絶対に前で止めます」

有名な捕手は皆が通る道

ただ、翌日の中村コーチは、この出来事を、意外にも前向きに捉えた。
「だって、有名な捕手は、皆が通る道だよ。現役時代の伊東ヘッドもそうだって。ヘッドが、ロッテで田村を育てた時もそう。
オレなんかもう。ちょうど同じここ甲子園で、小松辰雄さんのボールを3球続けて逸らしちゃってさあ。当然、代えられて、その晩、即、当時の宿舎の竹園旅館のコンクリートの駐車場で、加藤安雄コーチがマンツーでワンバウンド捕球練習。痛いのなんのって」

中村コーチは続ける。

「技術うんぬんじゃない。あいつは、自分が打席で打てた時、何かをやらかす。オープン戦でも初ヒットでランナーに出て、けん制タッチアウト。そんなことよりも、大切なのは、投手との信頼関係だから。低めの投球は生命線」

「それと、ほんとに不思議なもんで、全く同じシーンって、またやって来るのよ。試合に出続けるとは、そういうこと。問題は、球を逸らせた過去のことよりも、その後にオドオドせず、低めのサインをいつものリズムで出せるか。ベンチはそこを見る。昨日なんて、監督があそこまで代えずに我慢した方だよ」

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最終更新:4/17(水) 10:10
CBCテレビ

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