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【ニュース企画】4分の1の豚が消えた「豚コレラ」被害 再起まで少なくとも1年… 愛知県田原市の養豚農家は今

4/17(水) 11:36配信

メ〜テレ(名古屋テレビ)

 豚コレラに感染した豚が愛知県で初めて確認されてから、2カ月が経ちました。特に深刻なダメージを負ったのが、県有数の豚の産地・田原市です。地元の養豚農家の今を取材しました。

3700頭の豚を失った農家「可哀想などの感情が入る余地はなかった」

 今月3日、神奈川県川崎市のレストランで、愛知県田原市のブランド豚を使った料理が振る舞われました。

 豚肉をPRするのは、田原市の養豚農家・瓜生陽一さんです。

 「肉もうまいですよ、当然。今回も僕らの仲間が加工肉を出していますけど、味も知っているので、どれもお薦めですよね」(田原市の養豚農家 瓜生陽一さん)

 しかし、瓜生さんの養豚場に、豚はいません。原因は “豚コレラウイルス” です。

 「昨日、本県田原市の養豚場におきまして、異常が確認された豚に対して、ただちに殺処分の防疫措置を講じる必要がある」(愛知県・大村秀章知事 2月)

 2月、田原市で、8つの養豚場が密集する “養豚団地” で豚コレラが発生し、この団地の全ての豚、1万7千頭余りが殺処分されました。そこには、瓜生さんが飼育する3700頭の豚も含まれていました。

 さらに、3月下旬には、近くの養豚場でも豚コレラが発生。田原市は、愛知県で有数の豚の産地ですが、豚コレラにより、市内の4分の1の豚が殺処分されました。

 自衛隊とともに豚の殺処分作業に当たった瓜生さんは…

 「とにかく作業をこなすだけ。かわいそうなどの感情が入る余地はなかった」(田原市の養豚農家 瓜生陽一さん)

空っぽの豚舎に消毒用の石灰 3カ月間は洗浄できず「収入が…」

 瓜生さんが撮影した豚舎は空の状態、堆肥場は消毒用の石灰で白い山に。

 殺処分が行われた養豚場では、ウイルスを完全に取り除くため、防疫措置完了後少なくとも3カ月間、豚舎の洗浄すらできません。瓜生さんは、貯金を切り崩しながらの生活を強いられているのが現状です。

 「今、収入がない状態なので…。(新たな豚を購入後)収入に漕ぎつけるまでには1年以上かかるので、1年半近くか。その間のエサ代は、経費の補償がないので、そこをどうしようかと考えているところ」(田原市の養豚農家 瓜生陽一さん)

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