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「元議員秘書」社長が失踪の末に倒産、太陽光ビジネスの闇

4/17(水) 8:56配信

ニュースイッチ

エナジーネクスト、トップの経歴・人脈で業績伸ばすも…

 太陽光発電システム販売・施工を手がけるエナジーネクストは2月15日に横浜地裁より破産手続き開始決定を受けた。同社は太陽光発電設備の販売・施工を主に手がけ、北海道から九州まで施工実績を誇った。施工は外注先に任せる形で、一般企業や個人を主な得意先に投資案件として納入し、顧客から資金を集めた。事業開始から2年半後の2016年9月期には、年売上高約64億円(会社公表値)まで伸ばしたという。

 急成長の原動力になったのは、小薄洋平代表の経歴・人脈によるところが大きかった。小薄氏は大学在学中に国会議員の秘書を務めた経歴をもつ。秘書時代に培った人脈をいかし仕入れ先や得意先を開拓。得意先には地元・藤沢市の地主が運営する業者など相応の資金力のある先も抱えていた。

 表向き好調な業績推移をたどっていたはずが、18年8月上旬、小薄代表との連絡が突然途絶えた。今となっては、同社のビジネスのどこまでが真実で、どこまでが虚偽だったのかも判然としない。

 この間、「社長は海外に逃亡した」「取引先への支払いが滞っている」「給与も払われていない」などの情報も飛び交った。本社に一部残っていた従業員も代表と連絡が取れない状況が続くなか、営業活動は8月下旬以降、事実上停止に追い込まれた。

 すでに支払い不能に陥っていたエナジーネクストに対して、昨年12月下旬、債権者が横浜地裁へ破産を申し立て、約2カ月後の2月15日に開始決定が下りた。

 自己破産ではないため詳細な数字は判明せず、破産管財人による今後の調査に委ねられることになるが、最終的に債権者は100人を超え、負債額も数十億円規模に達する見込み。

 従業員らの話によれば「受け取った事業資金を小薄社長が私的に流用していた模様」という。この点もあわせて、破産手続きの中で真相が明らかになることを期待したい。

帝国データバンク情報部

最終更新:4/17(水) 9:37
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