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ミラティブ 赤川隼一×nommoc 吉田拓巳【後編】お金よりも社会的価値、失敗は経験値。“僕たち世代“が求める正義について -

4/17(水) 16:02配信

SENSORS

「次世代経営者」をテーマに行われたSENSORSサロン。ゲストには、総額35億円の大型資金調達を達成し、“NEXTメルカリ“として注目を集める企業ミラティブの代表・赤川隼一氏、若干23歳にしてこれまで数々のサービスで話題となり、最近では運賃無料の配車・運行サービスnommocをリリースして話題を集めた若手起業家・吉田拓巳氏の2名をお招きした。
前後編の2本立てでお届けする後編では、番組でも大いに盛り上がりを見せた「お金の扱い方」「日本が世界で勝てる領域」「失敗の乗り越え方」の3つのテーマを取り上げる。

<対談の動画はこちら!>

「お金よりも、やりがいを大事にしたい」と語る赤川氏は、年俸の高い企業よりもスタートアップの方が人材を集めやすい時代になっているのではないかと考察する。一方で吉田氏は“不確実な挑戦に寛容ではない日本社会“の問題点を指摘し、「失敗か成功で考えず、経験値ベースで物事を判断する」自論を展開した。

社会が求める在るべき姿や人としての価値観がラディカルに変化する現代、次世代経営者たちはどのような思考で社会に価値を提供し、事業を展開しているのか。シーズン最終回を締めくくる白熱の討論をお届けする。

“僕ら世代“が仕事に求めるのは、お金じゃなくて「青春」なんだ

草野絵美(以下、草野):それでは続いてのテーマ「お金の扱い方」について話していきたいと思います。


落合陽一(以下、落合):世代によって異なる価値観の一つに、お金の扱い方があると思っています。僕らより上の世代だと、お金が欲しくて起業した人がたくさんいました。お金を稼ぐことがかっこいいと思われていた時代です。

しかし、今は価値観が変わってきているなと。ちなみに僕はお金に興味がなく、社会が潤滑に動いていくことの方が重要だと思っています。赤川さんも、吉田さんも、あまりお金に興味がないように見えますが、いかがでしょうか。


赤川隼一(以下、赤川):お金よりも、やりがいを大事にしたいと思っています。年収が900万円を超えると、幸福度は年収といっさい比例しなくなる“900万円の壁“があるとよく聞きますが、自分の経験上も同じ感覚です。

そうした点を鑑みると、今は年俸の高い企業よりもスタートアップの方が人材を集めやすい時代だと思います。もちろん「ストックオプションを保持していっしょに夢を見る」といったことは重要で向き合っていますけど、それは“青春感“というか、“部活感“というか、一体感を作って、企業の成長と個人の報酬をフェアにリンクさせるツールと捉えています。年収だけにフォーカスすれば必ずもっと稼げるメンバーに「選んでもらう」ためには、報酬以上に、やりがいが重要と感じています。もちろん、経営者として、金銭的にも必ずフェアなオファーをするようにしていますが。


吉田拓巳(以下、吉田):以前はよく、仕事には「食べていくために」といった接頭語がついていましたよね。僕自身、上の世代の方から「それで食べていけるのか?」ということもよく言われていました。


齋藤精一(以下、齋藤):お金の価値観自体が、ラディカルに変わってきていますよね。僕が会社を立ち上げたときは、「事業の失敗は許されない」と考えられていた時代でした。
なので、キャッシュフローを担保するために銀行との関係構築をして...。という、経営のいろはの「い」から学んでいました。ライゾマティクスはアーティストが集まって、「最低限生活を担保しながらビジネスを広げていこう」というスタイルからスタートしています。ITバブルの当時からしたら、珍しい会社だったと思います。

とはいえその感覚も、今となっては当たり前の価値観です。「ものを作りたい」というモチベーションをどれだけ持ち続けられるかが重要で、そうでなければ、結果的にプロフィットがついてこないと思っています。

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最終更新:4/17(水) 16:02
SENSORS

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